ブックオフは店を増やさず、ゲオは増やす 好調な2社の「売り手」の集め方(7/7 ページ)
ブックオフとゲオの業績が好調だ。ともにリユース事業を伸ばしているが、その方法は対照的。ブックオフは店舗を増やさず売り場を広げ、ゲオは出店を拡大してきた。「売り手」の集め方から、両社の戦略の違いを探る。
「高単価」と「訪日客」
両社が次の成長の柱として力を入れる分野は重なる。単価の高い商材と訪日客だ。
ブックオフが育てるプレミアムサービス事業は、売上高が85億円(前期比18.8%増)に上り、2026年5月期末の54店舗から、今後は100店体制を目指す。貴金属やブランド品といった、一般の店頭で扱う商材より単価の高いジャンルを扱う。
訪日客の取り込みも進む。2026年5月期の国内ブックオフ事業では、訪日客向けの売り上げが前期比25.6%伸びた。期中に直営店全店で免税対応を終えている。
ゲオは9月18日、東京・銀座に「2nd STREET GINZA」をオープンした。セカンドストリートのブランド専門店として初の旗艦店で、売り場面積は約211坪、約5000点をそろえる。グループで高級時計などを扱うOKURAと連携して、査定に詳しいスタッフを置き、英語と中国語での接客にも対応する。
高単価商材と訪日客の両方を狙う店だ。2027年3月期第1四半期のラグジュアリー商材の売上高は178億円と、前年同期から95.2%増えた。インバウンド需要や中古時計相場の上昇が追い風になったという。
両社とも先の目標は大きい。ブックオフは、2028年5月期の目標に掲げていた経常利益50億円を、1年前倒しして2027年5月期に達成することを目指す。ゲオは2035年度にグループ売上高1兆円を掲げる。
ブックオフは、本がトレカに抜かれた今も「BOOKOFF」の看板を掲げている。ゲオは、リユース企業として新たなスタートを切る。店舗数を大きく増やさず既存店を伸ばす会社と、店舗数を増やし続ける会社。両社の競争は、まだ続きそうだ。
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