定着率97%超 まいばすけっとの障害者雇用が「店舗の救世主」になった理由(2/3 ページ)
独自の仕組みや工夫によって障害のある従業員の定着やキャリア支援に取り組んでいるのがまいばすけっとです。同社の障害者雇用について話を聞きました。
3週間の「実習」で入社後のギャップを減らす
井上: 長く働いてもらうための工夫や取り組みについて教えてください。
吉田氏: 入社後のギャップや不安をなくすため、正式な採用前に職場見学会と実習の機会を設けています。
職場見学会では、社員と会話する時間を用意しています。熱心にメモを取る方、じっくり話を聞く方など、一人一人の個性やコミュニケーションの傾向が見えてきます。事前に特性を把握しておくことで、実習時にもそれぞれに合わせた関わり方ができるようになります。
井上: 実習はどのくらいの期間、どのような内容で行うのでしょうか。
吉田氏: 期間は3週間で、実際の店舗業務を体験してもらいます。以前は5日間でしたが、無理なく働ける環境かどうかしっかり確かめられるよう、現在の期間に延長しました。
実習では、商品の荷下ろしや賞味期限の確認、陳列といった作業に加え、お客さま対応やチーム内での相談など、コミュニケーションも含めて実際の業務をそのまま体験してもらいます。
リーダー: 私もこの実習を受けて入社しました。当時のチームのリーダーが親切に教えてくれたので「まずは先輩たちの真似をすれば大丈夫だ」と思えたことが安心感につながりました。実習のおかげで、入社後も不安なく業務へ入れました。
エプロンの色で進捗を「見える化」する
井上: 実際の現場で、業務を進めやすくするための工夫はありますか。
吉田氏: 例えばペットボトルは白、お菓子は黄色というように、担当する作業によってエプロンの色を変えています。
通常の店舗業務は15分単位で細かく変わるため、 時間ぎりぎりまで作業することもあります。その際、色分けがあれば「どの商品にヘルプが入っていて、どこが人手不足か」が一目で分かります。サポートすべき場所がすぐ判別できるため、早く終わったメンバーが自然と手伝いに入るという、助け合いが生まれやすい工夫をしています
井上: どのようなサポート体制を構築しているのでしょうか。
吉田氏: 専任担当者が定期的に店舗を訪問してメンバーの状況を確認・共有しています。フォローが必要な場合は人事の担当者も現場へ出向いて対策を講じています。入社後3カ月間のトライアル期間中は毎月、それ以降も定期的に面談を実施しています。
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