「日本は世界で最も重要なグルメ旅行先」 Trip.com幹部が語る、インバウンドと“食の旅”の勝算(4/4 ページ)
世界が「グルメを目的に旅する先」として、日本に熱い視線を注いでいる。中国の旅行予約サイト最大手「Trip.com」(トリップドットコム)が提供するグルメガイド「Trip.Gourmet」(トリップグルメ)が9月に発表した最新ランキングでは、世界40の国・地域から選ばれた700軒超のレストランのうち、109軒が日本からの選出となった。Trip.comが競合ひしめくグルメ評価市場に参入した狙いとはーー。
OTAが描く旅行での「究極の未来体験」
2026年9月上旬、シンガポールで「Trip.Gourmet Global Restaurant Rankings」(グローバルレストランランキング)と「Fine Dining Awards Ceremony」(ファインダイニング・アワード授賞式)が開催された。
このイベントで、グルメの発見を実際に予約可能な旅行体験へつなげる新機能「Global Table Booking」を発表した。この機能を使うと、Trip.Gourmetで予約可能な世界4万3600軒以上のレストランが、Trip.comを通じて検索から直接予約までできるという。
「今後は地域の専門家や飲食業界との緊密なコミュニケーションを保ちつつ、世界の主要なグルメ目的地へ対象範囲を広げたいと考えています。これにより、一貫した品質基準を維持しつつ、各地域の食文化を尊重した評価が可能になります」(スン氏)
特に、ユーザーの好みや旅行の目的、大切な記念日などを考慮し、より適したレストランを提案することを目指し、高級レストランでの食体験をホテル、交通、目的地での旅程により自然に組み込めるよう、今後も予約、限定体験、決済サービスまで検討しているという。
同時に今、世界のOTA間の競争は激化している。そんな中で、Trip.comが描く「究極の未来の旅行体験」について、スン氏は「将来、より多くの旅行が『自分は何を体験したいのか』という問いから始まるようになってほしい」と話す。
「あるシェフに憧れてその街を訪れる人もいれば、大切な瞬間を祝うため、食を中心とした旅を計画する人もいるでしょう。プラットフォームの価値は、そうした思いを出発点に、最適なレストラン、ホテル、目的地での体験を見つけ、旅全体をスムーズに手配できるよう支援することにあります」
さらに、“最高”にこだわるハイエンドユーザーにとって、良いサービスとは「選択肢が多い」「操作が速い」などにとどまらないとも分析する。
「Trip.Gourmetは『なぜ旅をするのか』を理解し、あらゆる重要な場面で信頼できるサポートを提供する存在になりたいと考えています。世界中の優れたレストランがその価値を本当に理解する旅行者に発見され、忘れられないディナーが忘れられない旅の始まりになることを目指しています」
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