コラム
» 2007年09月06日 09時00分 公開

「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」+D Style 最新シネマ情報

宇宙放射線の影響で特殊能力を身につけた4人組“ファンタスティック・フォー”の闘いを描くヒーロー・アクションの続編。宇宙から全身銀色の謎の生命体シルバーサーファーが飛来。ポップコーン片手に、サクッと楽しむ1作。

[本山由樹子,ITmedia]
photo (C) 2007 TWENTIETH CENTURY FOX

 マーヴェル・コミックの長寿作品を実写化したヒーロー・アクションの続編。体がゴムのように伸び縮みするリード、光を操り自分の姿を透明化することができるスー、高熱の炎を発火させ超高速で空を飛ぶジョニー(スーの弟)、岩のような見た目と怪力の持ち主ベン。宇宙放射線の影響で特殊能力を身につけた4人組のヒーロー・チーム“ファンタスティック・フォー”の新たな闘いを描く。

 宇宙から全身銀色の謎の生命体シルバーサーファーが飛来。日本では駿河湾が干上がり、エジプトでは降雪、ロスでは大停電が発生するなど、世界中で異変が起こる。なんと彼が出現した惑星は、8日後、跡形もなく滅びてしまうのだ。早速、彼と対決したファンタスティック・フォーだが、あっ気なく破れてしまう。その上、シルバーサーファーに接触したジョニーは、ほかの仲間に触れただけで能力が入れ替わる現象に悩まされる。絶体絶命の危機に陥った彼らに、協力を申し出たのは、かつての宿敵ビクターだった……。

 スパイダーマンもそうだったが、正義の味方としての自分に苦悩するなど、最近のヒーローは悩みがち。また悪役も何らかの悩みを抱えていて、倒されて当然という定義が崩れ去りつつある。リードとの結婚式を台無しにされたスーは、ヒーローはフツーの結婚式を挙げることもできないのかと悩み、シルバーサーファーも単なる悪役ではくくれない複雑なバックグラウンドがある。そろそろ、この悩めるヒーローパターンに飽きてきた……と思うのは筆者だけか。

 まあ、今回の目玉はシルバーサーファーのカッコ良さですから。「ターミネーター2」(91)に登場した変幻自在の液体金属型ターミネーターにソックリだが、その動きは明らかに滑らかで美しく、CG技術の進化に驚かされるはずだ。ちなみにこのシルバーサーファーの声は「マトリックス」シリーズでお馴染みのローレンス・フィッシュバーンが担当している。

 各キャラの説明が一切ないので、1作目の復習はマストだが、その分、性格の掘り下げやそれぞれの能力を活かしたアクション、ファンタスティックカーが登場するなど見せ場もたっぷり。露出は減ったがジェシカ・アルバのお約束のお色気シーンもあり。結婚式のシーンには原作者かつ現マーヴェル社の名誉会長であるスタン・リーがカメオ出演し、原作ファンをニヤリとさせる。ポップコーン片手に、サクッと楽しむには最適だ。

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(C) 2007 TWENTIETH CENTURY FOX

ファンタスティック・フォー:銀河の危機

監督:ティム・ストーリー/脚本:ドン・ペイン、マーク・フロスト

出演:ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス

配給:20世紀フォックス映画

2007年9月21日より日劇1ほか全国ロードショー



筆者プロフィール

本山由樹子

ビデオ業界誌の編集を経て、現在はフリーランスのエディター&ライターとして、のんべんだらりと奮闘中。アクションからラブコメ、ホラーにゲテモノまで、好き嫌いは特にナシ。映画・DVDベッタリの毎日なので、運動不足が悩みの種。と言いつつ、お酒も甘いものも止められない……。


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