特注バンドで“変貌”する腕時計 ジャン・ルソーでオーダーメイド体験+D Style 時計探訪(1/2 ページ)

» 2008年06月24日 03時21分 公開
[泰 仁,ITmedia]

 時計と時計ベルトにとって亜熱帯気候に属する日本の夏はまさに大敵。時計の方は防水性能がアップしたおかげで多少の汗や湿気にも耐えられるよう進化しているけど、ベルトの方は梅雨と猛暑のダブルパンチで、たいてい1シーズンでくたくたに変身してしまう。がんばって2シーズン使ったとしても、その姿は情けな〜いスルメ状態に(かなり悲惨)。

 ところで時計を買ったときから付いているベルトがダメになってしまった場合、どこで交換すればいいの? という疑問がある。時計屋さんにも交換ベルトは置いてあるけれど、カラーやデザイン面での選択肢は狭い。メーカーに取り寄せるのも1つの方法だが、時間がかかったり、無難なデザインの黒・茶革といった、夏場には暑苦しいものだったり、といった不満が残る。

 そんなわけで、ファッションが夏服に衣替えするように、時計ベルトも衣替えしてリフレッシュさせたい! という希望をかなえるため、第2回目の“時計探訪”では、奮発してオーダーメイドの時計ストラップにチャレンジしてみた。

photo ベルト交換前の時計。1930年代製のジャガー・ルクルトのアンティークウォッチだ。「Duoplan/デュオ プラン」という名前のこの時計は、通常3時の位置にあるリュウズがケース裏側にセットされるバックワインド仕様(手巻)で、シンメトリカルケースによるすっきりしたデザインが特徴となっている

 今回、ストラップをオーダーする筆者の時計はアンティークウォッチで、純正ベルトはやはりというか、お約束の黒革。クラシカルな時計にマッチするシックな雰囲気はあるものの、全体的にちょっと重たい感じが否めない。これをカジュアルな雰囲気で、それでいてエレガントなオーラも漂わせたい! というワガママな注文をお店にぶつけてみよう(笑)。

 お願いしたのはオーダーメードストラップがたったの8日間で完成する「ジャン・ルソー」。フランスの時計ストラップ専門メーカーで、スイス製高級時計ブランドにストラップを供給することで知られている。好きな革素材、ステッチの色、デザインなど、好みに応じて自分だけのストラップが短期間で完成することから、時計ファンの間でも人気があるメーカーだ。


photo 交換前の時計ベルト。1930年代製の時計だけに当時の純正ベルトは存在せず(もう土に還っているかも……)、3年ほど前にジャガー・ルクルトの純正ベルト&尾錠(デッドストックで)を見つけて時計に着けていた。ひと月にせいぜい2〜3回のペースで使用する程度とはいえ、よく見れば両サイドはボロボロ。色も所々はげてきており、ストラップ自体も波打つなど、スルメ状態目前である
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