特注バンドで“変貌”する腕時計 ジャン・ルソーでオーダーメイド体験+D Style 時計探訪(2/2 ページ)

» 2008年06月24日 03時21分 公開
[泰 仁,ITmedia]
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 早速アトリエ ジャン・ルソーの職人、ユーリーさんと素材選びから、デザイン、ステッチの色、腕の太さに合わせた穴数などを話し合って決めていく。自分だけのカスタム仕様に近づいてく“ワクワク”感が、なんともたまらない。

photophoto オーダーメイド打ち合わせ。自分のこだわりが職人のセンスとアドバイスによって形になっていく
photo 完成したベルト(表/裏)

 ちなみに、選んだ革素材は「ルイジアナ・アリゲーター」。「丸符」という丸い革の模様(鱗板)が同じ大きさでそろう部分を選んでいる。カラーはリッチな艶感が美しいブリリアント・ベージュ・ブロンド、そして裏革は夏の汗対策も考慮してシャークスキン(色は表革のベージュを濃くしたようなブラウン)をお願いした。

 「エレガントに仕上げたいならステッチ無し、小さめな尾錠にして先端に向かって細くなるデザインで」というユーリーさんの意見は大正解! 時計に着けた姿をちょっと見てほしい。


photophotophoto ベルト交換前(左)と交換後(中・右)

 見た目にも軽快感が増して、夏の陽射しのもとでも暑苦しくないスタイルに見事変貌した。これならオンタイムでのコットンスーツや麻ジャケットでも、週末のジーンズ、白シャツでも相性は申し分なさそう。なにより自分の好みで仕上げたストラップだけに、その満足度の高さも格別だ。

ブランドヒストリー――ジャン・ルソー

 ジャン・ルソー(Manufacture Jean Rousseau)は1954年、フランス・ブザンソン市に時計ストラップ専門のメーカーとして誕生した。ブザンソンはスイス国境に近く、古くから「時計渓谷(french watch & clock valley)」と呼ばれている地域。創立当時より、数多くのスイス高級時計ブランドへのレザーストラップ供給(OEM)を行うことで、その職人技に磨きをかけてきた。現在はブザンソン本社/工場のほか、ハンガリー工場、さらにパリ1区サントノーレにアトリエ・ブティックをオープンしている。

 また2006年3月には、表参道に「アトリエ ジャン・ルソー」がオープンし、専門の技術者が日本国内のアトリエにて製造を行う、本格オーダーメイドも開始された。フランス本国で製造した場合の、約1カ月の特急仕上げ(一般的には3カ月待ち)に対し、わずか8日間という超特急仕上げが実現した。また現在では、Web上からのオンラインオーダーも受付けている。

photophotophoto

生産体制

 レザー原皮の染色から検査(紫外線、なめし、素材疲労、摩擦、ほか)、デザイン、製造、販売、アフターサービスと一貫した工程をすべて自社内でコントロール。加えて皮膚・アレルギー科医との協力体制により、製品の非アレルギー性も保証されている。2007年にはフランス政府より、時計ストラップメーカーでは初の「伝統工芸の伝承&推進企業」に認定された。

photophoto アレルギーテスト(左)と強度テストの様子

オーダー方法

要素 特筆事項
素材 カーフ、アリゲーター、特殊ラバーなど8種類以上の素材からセレクト。また表と裏の素材を変える、裏側に防汗タイプを使用するなども可能
カラー 100種類以上の中から、お好みのカラーをセレクト(素材によっては光沢仕上げ、マット仕上げも選択可)
デザイン 5種類の基本デザインのほか、時計のラグ形状に合わせたデザイン、ビッグサイズウォッチに対応した幅広・肉厚など、お好みのデザインやサイズをチョイス
ステッチ ステッチの色(表と裏のステッチ色を変えることも可能)、ストラップ端からステッチまでの距離なども自由に設定
その他 簡単にストラップの取り外しができるクイックバレット仕様も用意。価格はアリゲーターストラップのベーシックなオーダーの場合は4万4100円〜。オーダー内容により価格、納期などが異なる

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