おいしくてエコ――丸ビルで「Cool Vege」を食べる+D Style News

» 2008年07月30日 17時16分 公開
[小笠原由依,ITmedia]

 今、“エコ”という観点から体を冷やす効果を持つ夏野菜に注目が集まっている。ウリやトマトなどの夏野菜“Cool Vege”を食べることで体温調節を行い、クーラーの設定温度をあげようというエコロジーな取り組みが盛んになりつつあるのだ。農林水産省も夏秋野菜の消費拡大の一環として「冷房ほどほどクールベジ」という取り組みを行い、のぼりを青果店に配布したりお勧めレシピを紹介するなど積極的に“Cool Vege”を打ち出している。

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 東京・丸の内にある丸の内ビルで7月30日〜8月3日、Cool Vegeを食べてエコに夏を乗り切ろうという催しが開かれている。丸の内という街の未来を考えライフスタイルを提案するイベント「SoulSwitch in Marunouchi」の一環で、「Cool Vegeマーケット」やウリの展示を行う「全国ウリ博」などを通じて“Cool Vege”をアピールしている。

夏野菜の代表、ウリ

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 丸ビル1階のオープンスペースに設置された会場に着くと、「全国ウリ博」として白木の棚に陳列された7種類のウリが目に留まる。


photo 金糸瓜

 中でも特徴的なのが、金糸瓜(きんしうり)。枕型で1キロ前後の白いウリだ。輪切りにしてゆでることで、果肉がまるでそうめんのような糸状にほぐれるという。ゆでてもしゃきしゃきとした食感を持ち、冷製パスタとして食したりそうめんのようにダシにつけて食べてもおいしいとのこと。


photo コリンキー

 カボチャに似た形と色のコリンキーは、皮が柔らかいため生食も可能だ。果肉は鮮やかなレモン色で、完熟したものは甘みが強くジャムにしてもおいしい。


 全国ウリ博では、煮物がお勧めで冬瓜に似た味のモーウイや、加賀太胡瓜(かがぶときゅうり)など、普段見ることのあまり無いようなウリに出会える。

 同時に開催されている「Cool Vegeマーケット」で、コリンキーなどを買うことができるので、一度食してみることをお勧めしたい。

実際に食べてみては

photo “きゅうりのアイスバー”が配られた

 さまざまなウリが存在する中で、一番身近なものはおそらく「キュウリ」であろう。同イベントではキュウリを氷で冷やし、通りがかりの丸の内で働くビジネスマンたちに“キュウリのアイスバー”として振る舞っていた。8月3日までの期間中毎日行われる催しだ。(平日12:00〜12:30と15:00〜15:30の2回、土日12:30〜13:00と15:30〜16:00)


 キュウリはオイシックスが独自で開発したキュウリ用ディップ「やさいっプ」とともに提供された。試食した人たちからは「みずみずしくておいしい」「キュウリを冷やして丸かじりするのがいい」などと好評の声が上がっていた。

 当日振る舞われたキュウリは、糖度にもこだわっている。一般のキュウリがだいたい糖度2くらいであるのに対し、水や肥料にこだわり糖度4を目指したという。実際に食べたところ確かに普段食べているキュウリより、味が強くみずみずしい。

 単純なキュウリも工夫次第でおいしく食べることができる。オイシックスの広報担当の三嶋国明氏は、“キュウリおろし”に凝っているとのこと。「大根おろしのかわりに天ぷらにつけるのがお勧めで、ズッキーニ天にキュウリおろしをつけて食べる“キュウリ on キュウリ”がなかなかいける。キュウリおろしはさわやかな味わいなのでぜひ試してほしい。」(三嶋氏)

photo カフェ「ease」にて食べることのできる「Oisix 夏野菜の冷たいスープ」

 丸ビル1階にあるカフェ「ease」ではイベント開催期間中の特別メニューとして「Oisix 夏野菜の冷たいスープ」がランチにサービスで付く。オイシックスが提供したタマネギ、トマト、ズッキーニなど7種類の野菜を使用した冷製スープは、野菜のコクを残しながらもひんやりと体の冷えるようなさわやかな味わい。カリカリとした、トマトやキュウリの食感も涼やかに感じる。

 ランチタイム終了後には「Oisixスィーティートマトの白玉ぜんざい」(700円)や、「Oisixほうれん草のハニージュース」(650円)が提供され、ヘルシーなスイーツやドリンクを楽しめる。

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