“走る”楽しさ――GMの魅力を探る特集 大人が愛するアメ車の世界 GM編(1/3 ページ)

» 2008年08月05日 09時30分 公開
[ITmedia]
  • 01.100年の歴史を誇る世界最大のクルマメーカー
  • 02.ラグジュアリー、ハイパワー、スポーティー、そして……
  • 03.アメリカンラグジュアリーにひたる喜び。キャデラックCTS
大人が愛するアメ車の世界
自動車の歴史を紡ぎ続ける
ゼネラルモーターズ
 「アメ車って壊れやすいんでしょ?」、「そもそも、そんなにパワーいらないし」、「アメ車に乗るのはヤンチャな人しかいないでしょ」、「ガソリン垂れ流して走るほど酔狂じゃないよ」……そんな声がエコ真っ盛りの日本中から聞こえてきそうな中でスタートした新企画、「大人の愛するアメ車の世界」。この特集では「デザイン」、「ドライビングフィール」、「快適さ」、「メカニズム」、そして「歴史」といったさまざまな角度からアメ車の魅力を紹介していきたい。

 自動車を「生活のツール」から「ライフスタイルの幅を広げるアイテム」として見つめたとき、アメ車の魅力的な輝きがきっとあなたを包み込んでくれる。 「1リットルのガソリンで何キロ走れるか」ではなく「1時間のドライブでどんな楽しみを得られるのか」。そんな視点でクルマを語るのも、ときには悪くないはず……大人のためのアメ車ワールドへようこそ。
世界を代表する自動車メーカー「ゼネラルモーターズ」、その100年の歴史
1963年に登場し、その美しい造形で熱狂的なファンを生み出したビュイック「リビエラ」
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07'カマロ コンセプトモデル。どうやら日本上陸の噂もあるらしいが……
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駐車場を探すのが大変な「ハマー H2」だが、それが魅力に思えれば立派なアメ車中毒
駐車場を探すのが大変な「ハマー H2」だが、それが魅力に思えれば立派なアメ車中毒
 アメリカの三大自動車メーカー「BIG3」として名を連ねるのが、「クライスラー」、「フォード」、「ゼネラルモーターズ(以後GM)」。今回は、世界で最も多くの自動車を販売してきたGMにスポットを当てて行きたい。
 GMがアメリカで産声を上げたのは、いまから実に100年前の1908年。同社は、投資による企業の合併・買収を繰り返し、みるみるうちにアメリカ最大規模の企業へと成長していった。ちなみに、その経緯はGMを世界最大の自動車メーカーにまで育て上げた経営者アルフレッド・P・スローンJrによる自伝的作品「GMとともに」に詳しい。同書は刊行からすでに40年が経過しているが、経営を志すビジネスマンならば一度は目を通しておくべき名著である。  現在のGMは日本を代表する自動車企業「トヨタ」の追い上げや、アメリカの低所得者向けのローン、いわゆるサブプライム問題が金融子会社へ与えた影響などから経営難がささやかれているが、現在はブランド売却をはじめ、さまざまな再建策を講じているという。

 そんな景気の悪い話がありながらも、GMは今年度から来年度にかけて新モデルを続々と市場に投入、不況真っ盛りの米国市場の中でさかんに気を吐いている。まずは、昨年大ヒットを記録した映画「トランスフォーマー」で主役級の活躍を披露した「カマロ・コンセプトモデル」の量産が決定した。映画を見て「あのクルマがほしい!」と思った人も多いのでは? そして、独特の雰囲気を持つアメリカンユーティリティーの代表格「ハマー」も市場導入前のコンセプトモデルが発表され、ファンが今後の動向を熱いまなざしで見守っている。また、日本でも7月にGM創立100周年を記念したスポーツカー「コルベット Sリミテッド」の販売がスタートしたほか、GMの最高級ブランド「キャデラック」の展開や、人気が徐々に浸透している「シボレー」の「トレイルブレイザー」など、国内でもさまざまなモデルが市場を牽引し続けている。

 現在、ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパンでは7月より3カ月間、成約者へのフリーメンテナンスプログラムや、老舗旅館宿泊券のプレゼント、GM100周年記念雑誌のプレゼントなどを実施する、「GM創立100周年記念キャンペーン」を開催中。この機会にGM車に触れてみるのもいいだろう
ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン広報 山守氏に聞く「GM車の魅力 キャデラック CTS 「アメ車」のイメージをいい意味で裏切ると思います。
 まず、現在のGM車で何からお薦めするかというと……GMのキャデラックのCTSですね。アメ車に触れたことがない方ならば、まず「既存のアメ車イメージ」をいい意味で裏切ることができると思います。内装、ハンドリング、乗り味、ありとあらゆる面で「新生キャデラック」を体感していただけます。3.6リッターモデルと2.8リッターモデル、両方を用意していますが、走りを重視したい方は、サスペンション、足回りを硬めにセッティングしている3.6リッターモデルを、アメリカンテイストの乗り味を重視したい方は2.8リッターモデルをお薦めしています。両方を試乗で乗り比べてみるのも面白いかもしれませんね。
ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン広報 山守氏
山守 道宏(やまもり・みちひろ)
1956年生まれ。ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン マーケティング・コミュニケーションズ本部 本部長。
高校時代にカナダで購入した2代目「カマロZ28」を皮切りに、カマロを転々と乗り継ぎ、2000年に念願の「コルベット」オーナーに。現在は「キャデラック CTS」でゆったりとクルージングを楽しむ生粋のGMドライバー。
 そして、2番目には、コルベット、それも最上位モデルのZ06をぜひとも体感していただきたいですね。アメリカンナンバーワンスポーツカーとして君臨してきたコルベットの、それも最上位のモデルを選ぶことで、アメ車のパフォーマンスをリアルに感じていただける。親の欲目ではないですがヨーロピアンスポーツカーと比べてもなんら遜色がないどころか、むしろ秀でている部分が多いのではないか、と思います。
コルベット Z06 これぞアメリカンスポーツ!ナンバーワンは伊達じゃない
カマロ 日本に来たら私も買ってしまうかも カマロ 日本に来たら私も買ってしまうかも 実は今回、非常にいいタイミングでお話をさせていただけるのが、3番目のカマロについてです。というのも、つい先日コンセプトモデルとして発表されていたあの新型カマロが生産車として米国でラインアップに乗ることが決定されました。日本への上陸は現時点では未定ですが、来年早々にはうれしい発表ができるのではないでしょうか。
 アメ車というと、今まではやはり壊れやすい、燃費が悪いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。我々がそのイメージを払拭していかなければならない。決して燃費が悪いわけでもなく、壊れやすいわけでもない。その事実をしっかりとお客様にお届けしていく必要があると思います。まずは、一度試乗していただくこと。皆様のTPOにあわせたさまざまな車種がありますから、ぜひともGM車の魅力を実際にご体験していただきたいです。

取材・文/松井 悠
協力/ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン



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