忙しさに追われる日々の中で、ほっと息を緩めるひとときを持ちたい――都会に居ながら心からくつろげる、今一番新しい穴場のクールスポットを、東京のパーティーシーンに詳しいプロにうかがってみた。1000回以上のパーティーをオーガナイズする幹事クイーンであり、「社交の歩き方アカデミー」を主催するゆりまるさんのイチオシは、2008年3月にお台場にオープンした「東京ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」のイタリア料理レストラン「RISTORANTE OZIO(リストランテ オッツィオ)」だそう。 |
「こちらのレストランは、会員制の東京ベイコート倶楽部内で唯一、一般の方にも解放されている施設です。大理石の床、贅を尽くしたインテリア、どこをみてもラグジュアリーで気持ちの良いスペースで、誰でも高級リゾートホテルの雰囲気とサービスを堪能しながら、お食事ができちゃうんですよ!」(ゆりまるさん) 東京ベイコート倶楽部とは、「エクシブ」などの会員制リゾートホテルを運営するリゾートトラストが新たな展開として開業した、ハイエンドな都市型完全会員制ホテルである。 「より忙しい方が多くなったという時代のニーズにお応えして、6年前から当施設のプロジェクトがスタートしました。ニューヨーク・アールデコをコンセプトに、ホテルのデザインは、高級ホテルの設計・デザインなどで実績のあるWimberly Allison Tong&Goo社とJohn David Edisonが手がけています。地上約100メートルに広がる約2300平方メートルのスパエリアは圧巻で、まさに都会に居ながらリゾートのようにリラックスしていただけます」(プランニング&マーケティング支配人・三窪俊之さん) |
一般に開放されているといえども、セレブ感に満ちているOZIO。エントランスから中へ入ると、約6メートルの天井の高さから降り注ぐような、涼しげなスワロフスキーのクリスタルに目を奪われる。シャンパンの泡をイメージした5万個ものクリスタルでも十分に涼しげなのだが、夏の早朝や夜は、ぜひテラス席をお薦めしたい。運河から吹き込む風と、小さな庭園内を流れる水の音が心地よい。ペアで置かれたデッキソファーも、リゾート気分に浸れること確実である。 |
もちろん、肝心の“食”にもこだわっているのは言うまでもない。厨房を任されるのは、ホテル西洋 銀座、アターブル松屋、六本木ヒルズクラブでの経験を持つ大沢達也シェフ。徹底的にオーガニックにこだわり、コンセプトに“ナチュラルファイブ”を打ち出している。 「お客様が、美味しく、健康的なお食事をなさっていただけるよう、イタリア料理の基本である野菜、水、小麦粉、塩、オリーブオイル、5つの要素をはじめすべての食材を徹底的にオーガニックにこだわっております。お台場という地の利を生かし、築地から直接仕入れている食材もあり、特にお野菜に力を入れております」(OZIO支配人・神山和人さん) 同店のスタッフは月に2回、契約農家にて、収穫の手伝いや旬の情報を交換しながら、作り手との信頼関係を深めているのだそう。OZIOで供される一皿には、旬のトマトや、朝もぎとうもろこしのスープ、時にはバナナピーマンやチョコレートピーマンなどの珍しい食材も並ぶ。もちろん野菜だけではなく、オーストラリアの仔牛やシャラン産の鴨など、国内のみならず、良い土壌で育った食材を仕入れている。 |
「当たり前のことを突き詰めながら、遊び心を加えるなど、ディテールにもこだわっています。30種のバローロをそろえているのも、当店の自慢です」(神山さん) 「完全会員制ホテルならではの、オーダーメイドなパーソナルサービスがレストランにも生かされています。幾度かいらしていただけたら、実感していただける自信がございます」(三窪さん) 東京ベイコート倶楽部の会員権は約700〜4000万円。OZIOには、会員権購入を検討するために訪れる客も多いそう。ステイタスに満ちた空間は、平日が穴場。ラグジュアリーに涼みたい+D Style世代の読者にはジャストな選択である。 |
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「社交の歩き方アカデミー」Webサイト http://shakou.jp/ |
取材・文/似鳥陽子
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