次世代リゾート・ドバイの魅力：特集　セレブを魅了する砂上のリゾート（2/3 ページ）

　ドバイ国際空港に降り立ったならば、ロールスロイスやBMW、ジャガーなど、突如現れるラグジュアリーカーの展示に目を奪われるに違いない。しかも、「あなたにもチャンスあり！」の文字が。これは、ドバイ国際空港名物となっている“ラグジュアリーカー宝くじ”である。くじを買うと1000人ごとに締め切られて抽選が行われる。つまり、当たる確率は1000分の1。

　当選した場合は、車をもらえるだけではなく、ドバイで行われる授与式に出席するビジネスクラスの往復航空券、宿泊費まで無料という太っ腹さ。さすがはドバイ！　くじの値段は日本円で約15000円ほどである。ほか、5000分の1の確率で100万ドルが当たる“ミレニアム宝くじ”も。外れた場合も海を越えて通知がもらえるので、ドバイならではの旅の思い出にいかがだろう。

　フリーポートの“ショッピング天国”として世界的に名高いドバイ。空港の免税店は24時間オープンしており、明け方に飛行機が着いても、すぐにショッピングを楽しむことができる。ブランドショップの入った大きなショッピングモールでは、毎月どこかしこでセールが行われており、特に1〜2月には、ショッピングフェスティバルが開催される。期間中はドバイ市内の全店でセールが行われ、高級ブランド品や貴金属など、普段でも免税価格の商品がますます安くなる。また、街中でも、観光客を楽しませるさまざまなイベントが行われ、ゴールドや高級車が当たる抽選会も毎日行われるのだそう。

　ブランド品以外に、アラビアンなムード満点の、昔ながらのスーク（市場街）でのショッピングもオススメである。クリーク（運河）を中心に栄えたドバイでは、河口の両岸にスークが広がっている。両岸をアブラ（渡し船）を利用して渡っていくのも、アラブ情緒が満喫できて気分が盛り上がる。

　ここで、オススメのお土産品をいくつか紹介しよう。

・「パシュミナ」　色とりどりのデザインで織られた、カシミヤなどのストール
・「砂絵」　7色の砂を使って、瓶の表面に絵や文字を浮かび上がらせる伝統工芸
・「デーツ（ナツメヤシ）」　干し柿にちょっと似た味わいの果実
・「アラビックコーヒー」　カルダモンやジンジャーなどの香辛料が入っている
・「カーペット」　ペルシア模様の絨毯
・「香辛料」　スパイススークや地元のスーパーマーケットで入手できる
・「香水」　アルコールを使わずに香油をブレンドし、エキゾチックな香りが特徴

　ほかにもアラビアンなテイストの雑貨などが人気。そして、忘れてはいけない最大の人気スークが“ゴールドスーク”だ。スークを訪れると、ショーケースにまばゆいばかりの黄金や宝石を陳列した店が大小ひしめいていて圧倒される。

　21金以上が主流のアラブの金は、日本で売られているアクセサリーの輝きとはまた違った趣である。ショーウィンドウを眺めていると、中からアラブ人店主に手招きされる。「ちょっと見ていって、ヤスイヨ〜」という日本語での呼び込みに驚くと、扉には「日本語OK、カードOK」の張り紙が（笑）。高級貴金属店でもディスカウントの交渉が楽しめるのがドバイならでは。

　金は地金の価格が決まっているため、大胆な値引き交渉には店主も笑って請け合ってくれないものの、1〜2割のディスカウントは期待できる。ほぼ原価に近いプライスで、繊細でエキゾチックなデザインのものが入手できるのだ。日本よりも金の相場が安く、店頭にはレートも表示されているので、安心して楽しめる価値の高いショッピングだ。

　強い日射しが照りつけるドバイでは、日が沈んで涼しくなってからのショッピングがおすすめ。現地の人たちも夕方から行動しはじめるため、活気溢れる市場の雰囲気を楽しむことができる。逆に、混雑を避けたいなら、真夏以外ならば、日中に行ってみよう。真夏は……気温が40度以上になるそうなので、あまりおすすめできない。特に9月のラマダンの時期は、日中はカフェやレストランがクローズになったり、店の営業時間も変わるので、注意が必要である。