次世代リゾート・ドバイの魅力特集 セレブを魅了する砂上のリゾート(3/3 ページ)

» 2008年09月16日 09時30分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2|3       
  • セブンスターホテルで体感するドバイの“今”
  • ドバイで楽しむ、ショッピングの醍醐味
  • 「冒険とロマンのサファリツアー」
「冒険とロマンのサファリツアー」
ジェットコースター並みの激しさ――砂漠を4WDで走る

 アラブといえば、一番に思い浮かぶのは砂漠。せっかく中東まで訪れたならば、ゴージャスなだけではない、エキゾチックなアラブの魅力を味わいたい。そんなロマンと冒険心を満たしてくれるのが“サファリツアー”である。

 広大な砂漠に抱かれたドバイは、「砂漠を見ずにドバイを去るなかれ」と言われるほどだ。当然、砂漠を楽しむためのアクティビティが充実している。ツアーの内容は、近場の砂漠で1日体験できるものから、アブダビや隣国のオマーンまで足を伸ばしたり、ベドウィンの村での生活を体験できるものなど、さまざまな希望を盛り入れたコーディネートが可能。さっそく、お手軽に砂漠体験ができる人気のサファリツアーを予約してみた。

(左)サファリツアー01 (右)サファリツアー02

 夕方4時、迎えの4WDがホテルへ到着。ピックアップされて、ドバイの郊外へ向かって走ること1時間。砂漠へのゲートを抜けると、まずは砂地で車がスタックしないよう、運転手はタイヤの空気を抜く作業を行う。準備ができたら、いよいよ、砂漠へ出発! 心躍る冒険のドライブの始まりである。

 地平線まで見渡す限り続く砂丘のうねりの角度や、砂の様子を見計らって、運転手は4WDを繰っていく。自然の造形を生かしたエキサイティングなドライブは、天然のジェットコースターさながらである。とはいえ、車内の天井まで頭が飛び上がるジャンプや、腹部がせりあがるようなGを感じるドリフト走行というワイルドさに、徐々に無言に……(笑)。「何も食べてこないで下さい」という注意書きの意味を実感しながら、運転手に「すみません。少し、運転を優しく……」と伝えると、それまでハイテンションだった運転手は、少し残念そうにしながらもアクセルを緩めてくれた。

 途中の休憩地点で外の空気を吸おうと社外に出ると強い熱風に体が晒され、持ち物に砂が入り込む。アラブの民族衣装は、宗教的な意味合いだけではなく、砂漠の生活においてとても機能的であることを実感。砂漠ドライブは、たっぷりと1時間ほど続き、小さな集落へ到着してディナータイム。途中、気分が悪くなった瞬間はあったものの、想像した以上に冒険的な楽しいドライブであった。

 集落では、鷹狩りやラクダ乗り、植物性の染料で肌に模様をペインティングするヘナ、水タバコなどの伝統的なアラブ文化を実際に体験できる。ラクダ乗りは、ラクダが立ち上がった時と座る時にしっかり鞍に捕まってないと落ちそうになり、高所から下を眺める乗りごこちはなかなかスリリング。鷹狩りの鷹は実際に自分の腕に留まらせてもらえるなど、アラブのスローライフな生活文化を五感で体感。

(左)ラクダ乗り (中)鷹狩り (右)ヘナ

 砂漠に夕陽が落ち、満天の星空が頭上に現れる頃、バーベキューやアラブ料理が振る舞われ、アラビアンミュージックやベリーダンス(ラマダン中は残念ながら行われない)を楽しみながら夜が更けていく。砂漠の上に敷かれた絨毯は、天然の床暖房のように温かく、頬を撫でる夜風が心地よい。絨毯の上で思い思いにくつろぎながら、ランプの明かりに照らされた各人の瞳はキラキラと輝いていて、「このまま砂漠の夜空に抱かれて、朝まで語り合いたい!」と切に思った。

(左)サファリツアーの夜01 (中)サファリツアーの夜02 (右)サファリツアーの夜03

 帰りも砂漠の中を通っていくのかと思いきや、実はすぐ近くに公道が走っていた(笑)。小さなスークの駐車場でタイヤの空気を補充し、街へ戻る。摩天楼の夜景がみるみる近づき、筆者はそのまま空港から直行便で帰途へついた。日本へのフライトは10時間。たった半日前には砂漠の中に居たことが、夢の世界のことのような気分である。まさに千夜一夜のアラビアンナイトを体験できるのも、アクセスの良いドバイならではだ。

 進化し続けていくドバイは、訪れる人に常に新しい表情を見せてくれる。街の成長と発展の過程を生で見ることは、なかなかないチャンス。2015年のプロジェクト完了前に、現在進行形のドバイを見ておくことを、ぜひおすすめしたい。

摩天楼の夜景

写真提供/ドバイ政府観光・商務局
取材協力/社団法人東京青年会議所 経済政策委員会
取材・文/似鳥陽子



前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.