コラム
» 2008年11月01日 00時00分 公開

モータースポーツとクロノグラフ+D Style 時計探訪(1/2 ページ)

クロノグラフの発展を考える上で忘れてはならないのがモータースポーツとの関係。モータースピリットに溢れる特別モデルとともに紹介しよう。

[泰 仁,ITmedia]

 第4回のコラムで紹介した“記録する時計”クロノグラフ。その急速な発展を遂げた背景には2つの世界大戦も関連していたと説明したが、第二次世界大戦後から現在にかけてのクロノグラフ開発・製品化・普及については、モータースポーツとの密接な関係も見逃せない。

 戦後になって車の大衆化が進む中、自社製品の高性能・耐久性をアピールする手段として、自動車・バイクメーカーはさまざまなモータースポーツイベントに参加した。優勝したクルマやバイクを生産したメーカーの売り上げは好調となり、人々もそのスピードとスリルに酔いしれ、世界各地でレースが開催されるようになる。

 こうして巻き起こった世界的モータースポーツブームは、時計メーカーにとっても絶好のチャンスだったといえる。ストップウォッチ機能を搭載した時計があれば、タイム測定ができるし、また文字盤やベゼルにタキメーター・スケールがあれば平均速度が計測できたり、機種によってはラップタイムまでも計れた。

 レース公式計時の担当、宣伝や広告、優勝レーサーへのクロノグラフ提供といったプロモーションも積極的に行われ、それに応えるようにレースファンや時計愛好者の間でもクロノグラフの人気は高まっていく。気づけば、“モータースポーツの時計”として各社から多彩なモデルがリリースされるようになっていた。

 また時計のネーミングにも、モータースポーツやレースシーンをイメージさせる名前が続々と登場。1960年代に誕生した「ロレックス・コスモグラフ・デイトナ」は、そのネーミングからも分かるようにアメリカの「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」の名を冠している。またオメガ「スピードマスター」、ホイヤー(現タグ・ホイヤー)の「カレラ」なども時計史にその名を刻む傑作モデルだ。

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