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» 2009年02月10日 14時15分 公開

+D Style News:今度のダッジは「みんながうれしい」 ダッジ JC試乗リポート (1/2)

アメリカンマッスルの代名詞とも言えるダッジが導入したのは、意外や意外、ファミリーに優しいSUV風味のミニバンだった。クライスラー日本クリストファー・エリス社長のコメントとあわせて試乗リポートをお届け。

[松井悠,ITmedia]
photo ダッジ JC

 アメ車業界に吹き荒れる寒風の中、クライスラー日本は1月17日から、日本におけるダッジブランド「チャージャー」、「キャリバー」、「ナイトロ」、「アベンジャー」に続く5番目の車両「JC」の販売を開始した。本国アメリカでは「ジャーニー」として発売されているモデルで、日本では商標の関係で「JC」を名乗っている。

 もともと、巨大なボディに強面のルックス、ハイパワーのイメージが強いダッジだが、今回のJCはそのイメージを覆すモデル。3列シート7人乗りで、車内の各所にちりばめられた「おもてなし」の数々は、無骨なエクステリア、貧相なインテリアといったアメ車のイメージをいい意味で裏切ってくれる。


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 同社のファミリー向けのモデルというところでは、昨年発売されたクライスラーブランドの「グランドボイジャー」がある。しかし、ミニバンといえども、全長514.5センチメートル、全幅200.5センチメートルのアメリカンサイズは日本の道路事情をかんがみるとなかなか厳しい。そこで、というわけではないだろうが、今回リリースされたJCは、いわば「ショートホイールベースのボイジャー」という位置づけになる。それでは全長489.5センチメートル、全幅188センチメートルのボディに秘められた「みんながうれしい」ポイントを紹介していこう。

セダン×SUV×ミニバン=ダッジ JC

photo 多彩な収納スタイル

 JCはダッジのセダン「アベンジャー」をベースに開発され、セダンの乗り味、SUVの機能性、そしてミニバンの利便性を持ち合わせた、トリプルクロスオーバー車。3列シートで最大7人まで乗車できる車内は、全高172センチメートルの高さも相まって非常に広々とした空間を実現した。

 アメリカ本国で流通しているダッジブランドでは、見る者に強烈な印象を与える「バイパー」や「ラム」などがあるが、日本ではややおとなしめの印象の車両が多い。それでも、国産車に比べればクルマの押し出しはかなりのものだ。

 ハンドルは右仕様で、実際に座ってみると視界の高さが心地よい。3列目のヘッドレストがルームミラーに映り込むのがやや気になるが、3列目をたためば視界の外に消えてくれる。ただし3列目のシートは、大柄な大人が座るにはやや厳しいサイズ。あくまでもエマージェンシーシートとして考えておくべきか。

photophotophoto 見た目は非常にすっきりとしたデザインだが、グリルに施された「ダッジ」のエンブレム、リアのスタイリングデザインは明らかに「アメ車」をアピールしている。また、アレンジの容易なシートも魅力

パワーと巨体をもてあます時代からの卒業

photo スムーズな加速&減速で、乗っているときの違和感はほとんどない

 2.7リッターV6エンジンを搭載しているJCは、足回りをヨーロッパ仕様にカスタマイズし、さらにタイヤを日本向け3シーズンのモデルに履き替えている。がっちりと路面を押さえつけるというよりも、状況に合わせて車体をゆるやかにうねらせるおおらかな乗り味はアメ車風味といえるだろう。高速道路をしばらく走ったところ、加速も非常にスムーズでパワー不足を感じることはほとんどなかった。とはいえ、ファミリー向けのクルマにハイパワーを求めること自体が間違っているとは思うが……念のため。

 また、ややスクエアなボディ形状から高速時の風切り音が懸念されたが、「構造接着剤・シール剤の使用は世界最高レベル」とうたうだけあって、その静粛性はなかなかのもの。騒音を抑えるためにボディ構造内にポリウレタンフォームを22カ所注入しているほか、穴や空洞をすべてふさいでいるとのこと。これは、車内の会話がとぎれることなく、みんなで楽しく乗れるように、という心遣いなのだろう。

 余談ではあるが、写真撮影時に少し細い道を切り返しつつ走らせた際、思ったよりも小回りがきくな、という印象を受けた。メーカー発表では最小回転半径が6メートルとのことだが、道路での行き違い、駐車場などであまり困ることはないはず。

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