秋のフルHDビデオカメラ4番勝負(2)
小改良ながら使いやすさアップ、iVIS「HF S11」(1/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
キヤノンのHDビデオカメラ秋モデルは、春モデル“iVIS”「HF20」「HF S10」をそのままグレードアップし、コンパクトな「HF21」および上位モデルの「HF S11」という2製品を用意する。
今回はハイエンド機にあたる「HF S11」をピックアップした。基本的な部分は従来機「HF S10」(レビュー)を踏襲したマイナーチェンジモデルではあるが、もともと完成度の高い製品だっただけに、どう進化をとげたのかが気になるところだ。
基本性能はそのまま、手ブレ補正強化でライバルに対抗
外観デザインは春モデルの“iVIS”「HF S10」がベース。カメラ本体がレンズ鏡筒そのものといった、光学メーカー製品らしい主張のボディ形状はそのままに、外装色をメタリックから黒基調へと変更したことで、さらに迫力が増した。58ミリと大きなフィルター径をはじめ、カメラとしての押し出しは現行のデジタルビデオカメラでも随一といえる。
カメラとしての基本的な仕様も春モデルをそのまま受け継いでおり、1/2.6型 総画素数859万画素のCMOSセンサーと光学10倍ズームレンズ、映像処理エンジンである「DiGiC DV III」の組み合わせが生み出す、他を圧倒する精細な描写と落ち着いた色再現能力は健在だ。
今回は光学手ブレ補正機構が見直され、ワイド端で従来機種の約14倍という補正効果をもつ「ダイナミックモード」が追加された。春モデルでソニーのライバル機「HDR-XR520V/500V」が実現した強力な補正機構を意識した仕様変更であることは明らかだが、撮影の可能性を広げてくれたことは間違いない。
試しにランニングする男性を並走しながら撮るという無茶をしてみたが、なんとか絵として成立する映像が得られるほどの利き具合を実感できた。急なブレーキなどの操作にも自然に追従し、ダイナミックモードから通常の手ブレ補正モードである「スタンダード」へ切り替える必要は感じなかった。
ただし、テレ端時の補正効果は従来と変わらないので、運動会といったイベントなど、望遠での活用を考えているのなら、期待しすぎないほうがいいだろう。今回は先に紹介したソニー「HDR-CX500V」に、日本ビクターとパナソニックの同クラス機を加えた4モデルで撮り比べを行なっているが、テレ側での手ブレ補正の利き具合はいずれも大きな差は感じられなかった。
シーンモード追加で暗部ノイズの目立たない画
もう1点、ライバルの特徴である「暗い場面でのノイズの少なさ」への対策としては、シーンモードに「夜景」を追加するという方法をとった。夜景モードの具体的な内容は取扱説明書にも記載がないので詳しくはわからないが、ハードウェアの改良といった本質的な対策ではなく、電気的な増感を抑えてノイズの発生を少なくする方法がとられているようだ。
もともとフルオートだと被写体をなるべくハッキリ見せようとするためか、暗い場面でも明るくしすぎる傾向にあるので、雰囲気のある夜景を簡単に撮れるモードの追加は確かにありがたい。なお、従来機でもAGCリミットを設定すれば同様の絵は得られるし、AGCリミットの設定はマニュアル設定から呼び出せるが、難しそうなマニュアル設定に頼ることなく、だれでも使いやすい設定項目を用意したということだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
2
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
3
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
4
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
5
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
6
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
7
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
8
GMO、「能動的サイバー防御」発動を政府に要請 「お名前.com」FX用VPSへの攻撃で
-
9
「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る
-
10
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR