レンズだけカメラ「DSC-QX100」「DSC-QX10」徹底解剖(後編)(3/3 ページ)
前編では外装やスマホ接続について説明したが、いよいよ後編では使い勝手と、肝心の写りについて。使ってみると理屈ぬきに楽しいので、いろいろと撮ってみたのだ。
右手にQX、左手にスマホを持って撮る
いちいちQXをスマホと合体させるのがめんどくさいときは右手にカメラ、左手にスマホ(逆でもいいけど)が楽チン。上手に持てばカメラのシャッターも押せるし。例えば猫をローアングルで撮りたい、と思ったらそれである。
で、上の例ではQX100だけど、下の作例はQX10で撮ったものも入っている。あしからず。こんな風に撮れるわけです。
カメラと画面が別々となるとみんなやってみたいのがこれ。構図の中に画面をいれちゃって、無限連鎖ループ写真。
三脚をつけてリモート撮影
暗いところやしっかり構図を決めて自分は楽な姿勢でリモート撮影、ってときは三脚の出番。鎌倉の洞窟(たぶん、やぐらの跡)から外を撮ってみた。いい感じの構図にするには奥行きが足りない。
そこでギリギリの場所にカメラをセット。自分はその横に立って画面を見ながらボタンを押すだけ。なんて素晴らしい。
気楽なリモート撮影ならでは。
小さな三脚を常時つけておいて必要に応じて、さっと置いて撮りたいという人はこういうポケット三脚をつけるのもいい。
マンフロットのポケット三脚をつけてみた。これをつけると、三本足のロボットみたいでなんか可愛い。これなら足を畳んでおけばあまり邪魔にならないので常時つけておいて、さっと置いてさっと撮るなんて使い方ができる
トルコ料理のお店に入ったら、かなり暗かったので、QXだけをミニ三脚につけて脇に置き、スマホを見ながら撮って遊んでみた。
ミニ三脚を使えば自分撮りも簡単にできるし。という具合で、代表的な3種類の撮り方を試してみた。
最後にもう1枚。
フェンスの向こうにiPhoneのイヤホンと戯れてる猫がいたので撮ってみた。狭い隙間から撮るため、QX100を右手に持ってリモート撮影。
いい表情が撮れたので、その場でInstagramを起動し、さっとその場で投稿。
こういう使い方をしてこそQXだなあということで、紹介してみた。
画質や細かい撮影機能については10月に製品が出てからということで。
なんか三脚やスマホにつけるだけじゃあもったいない気がしてくる。QX10は小さくてコンパクトだから、これをおでこにつけるバンドとか出てきたら面白そうだし、一脚につけて高く上げて超ハイアングル撮影とかも楽しそうだし、アクションカムほど衝撃には強くないのでムチャはできないけど、動画も撮れるので、いろんな撮影で遊べそうである。
もうひとつ、ソニーがQXなど自社カメラをスマホからコントロールするためのAPI「Camera Remote API」を公開している。APIを使ってどのくらいコントロールできるかわからないけど、それを使ってQX対応の面白いアプリがたくさん出てこないかな、と思っております。
いやあ、10月25日の販売開始が楽しみ。
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