ISTORIA(イストーリア) WZR-6B――ウェイズジャパン電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。今回は、ウェイズジャパンが販売する6型電子ペーパー搭載の電子コミックリーダー「ISTORIA WZR-6B」を取り上げる。

» 2012年05月21日 11時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 ウェイズジャパンが販売する6型電子ペーパー搭載の電子コミックリーダー。電子書籍ストア「雑誌オンライン+BOOKS」の電子コミックを無線LANもしくはPC経由で購入し読むことができる。

 タッチ対応の電子ペーパー端末としては約195グラムと軽めだが、バッテリー持続時間はKindle Touchの2カ月に対して約1週間、無線LANは11n非対応と、スペック的にはやや見劣りする面もある。フォーマットは独自の配信コンテンツ(.jpub)形式をサポートするほか、Adobe Digital Editions DRM EPUBなどにも対応。

 購入時には「ブラックジャックによろしく」13巻がプリインストールされているほか、黒と白の2種類のブックカバーが付属する。コンテンツをバンドルしたモデルも積極的に展開され、ソフトバンククリエイティブから登場したハーレクインコミックス100冊のセットモデルでは、閲覧期間1年という制限付きながら5万2500円相当のコミックスを端末込みで2万9800円で購入できたほか、雑誌オンライン+BOOKSから別のタイトルを購入することもできた。

 PDFやZIP圧縮JPGの表示もサポートするが、ファイルサイズなどの制限があるため、自炊データの表示にはやや不向きである点には注意したい。

スペックで見る「ISTORIA WZR-6B」

メーカー ウェイズジャパン
国内発売時期 2012年2月
発売時価格 1万8000円
専用/汎用 専用
OS 専用
OSバージョン -
サイズ(※最厚部) 125(幅)×168(奥行き)×8.8(高さ)ミリ
重量 約195グラム
解像度 600×800ドット
ディスプレイ 電子ペーパー
カラー/白黒 白黒16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 IEEE802.11b/g
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 約2Gバイト(使用可能領域約1.4Gバイト)
メモリカードスロット microSD
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 約1週間(1日30分読書時、無線OFF時)
タッチ操作 対応
対応フォーマット jpub、EPUB、PDF、TXT、JPG、PNG、BMP
コネクタ USB(microB)
電子書籍ストア 雑誌オンライン+BOOKS
その他 ZIP圧縮JPG/PNGにも対応(含まれるファイル数は最大256個、最大容量25Mバイト)
最終更新日:2012年5月20日

写真で見る「ISTORIA WZR-6B」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 画面は6インチ、解像度は600×800ドットと、電子ペーパー端末としては一般的なサイズ(写真=左)/約195グラムと、Kindle Touch(約213グラム)に比べると20グラムほど軽い(写真=中央)/本体幅はやや広め。タッチによる操作にも対応するが、本体下部には物理キーも搭載されている。ルックス自体はソニーReaderに近い(写真=右)
単体正面左側面右側面 正面。画面下部のキーは、左から順に戻る、画面リフレッシュ、音量調整、メニュー、ページ番号表示、ページ戻る/進むと種類が豊富。画面リフレッシュとページ番号表示が独立したキーとして備わっている例は珍しい。メニューキーにはLEDが備わっており操作時に点灯する(写真=左)/左側面。端子類はとくにない(写真=中央)/右側面。こちらも端子類はとくにない(写真=右)
上面底面裏面 上面。スライド式の電源スイッチ、USBポート、microSDスロット、イヤフォン端子を備える(写真=左)/底面。スピーカーを備える(写真=中央)/背面。上部にリセットボタンがある(写真=右)
メイン画面コンテンツ表示画面 大きなアイコンが並ぶホーム画面。メニュー類は日本語表示だが「リーディングルーム」など他にない用語が多く慣れが必要。ファイルマネージャを備えるのも電子書籍端末としては珍しい(写真=左)/コンテンツは上下左右にマージンのない状態で表示されるため、同サイズおよび同解像度の電子ペーパー端末に比べると画像が大きく表示できる。ただし第4世代Kindleなどの端末に比べると電子ペーパーの残像が残りやすく、白黒反転もかなり目立つ。ページめくりはボタンおよびフリックのどちらでも可能(写真=中央)/ページジャンプなどのメニューはアイコンのみでテキストラベルがないため、やや分かりづらい(写真=右)
コンテンツは本棚ではなくリストで表示される。ダウンロード日付順、タイトル順、著者順のそれぞれで昇順と降順にソートできる(写真=左)/フォーマットは独自のjpub方式に対応する。ちなみにTXT形式にも対応とされているが、試した限りでは青空文庫からダウンロードしたTXTファイル自体を認識しなかった(写真=中央)/設定画面の項目はおおむね一般的。画像表示、音楽再生にも対応する(写真=右)
無線LAN経由で電子書籍ストア「雑誌オンライン+BOOKS」を利用可能。操作は画面上部のボタンで行う(写真=左)/ジャンルや特集などの切り口でコンテンツを検索できる。コミックのほか雑誌コンテンツも用意されている(写真=中央)/直接ダウンロード購入が可能(写真=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.