それいけ! デジコレ探索部「第11回 “ジャケ読み”したくなる童話たち」まだ見ぬお宝を求めて

日本の貴重なデジタル化資料を公開している国立国会図書館デジタルコレクション(デジコレ)。本連載では、デジコレで見ることができるデジタル化資料の中からコレは! というものを探し出し、紹介していきます。

» 2014年09月05日 17時00分 公開
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 ジャケ買いってご存じですか?

CDとか本とかをパッケージの好みで選ぶ買い方よね?

 ええ、その通りです。今回の特集では、ジャケ買いならぬ“ジャケ読み”をしてもらおうと思います。

またよく分からないことを言い出したわね。

 デジコレだと買ったりはできないので、ジャケ読みでいいかなと。ピーンときた表紙があったらぜひ読んでみて欲しいです。

どんな本を集めてきたの?

 前回から引き続きになりますが、童話にしてみました。表紙や挿絵がとても綺麗でジャケ読みに向いているかなと思いまして。それでは童話の中でも有名な「アンデルセン童話」「イソップ物語」「グリム童話」の中から厳選してご紹介していきます。

アンデルセン童話

アンデルセン童話は、デンマークの詩人・童話作家のハンス・クリスチャン・アンデルセンが手がけた作品の総称。貧しい靴屋の息子として生まれたアンデルセンは、オペラ歌手を目指すも挫折。大学で文献学などを学びましたが、文才は認められていなかったようです。主な作品に、『みにくいアヒルの子』『マッチ売りの少女』『赤い靴』など。


『アンデルセン童話集』(訳:鈴木三重吉/アルス) 『アンデルセン童話集』(訳:鈴木三重吉/アルス)

『カナオトギアンデルセン』(富文館) 『カナオトギアンデルセン』(富文館)

『アンデルセン童話集』(近代社) 『アンデルセン童話集』(近代社)

『人魚の願ひ』(話の友社) 『人魚の願ひ』(話の友社)

グリム童話

グリム童話は、ドイツ人のヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム兄弟が編纂しました。物語はグリム兄弟がドイツを歩き回り、人々から直接聞いたり、さまざまな文献からも引用して作っていったようです。主な作品に、『ヘンゼルとグレーテル』『白雪姫』『ブレーメンの音楽隊』など。


『グリム童話劇』(金田鬼一/アルス) 『グリム童話劇』(金田鬼一/アルス)

『グリム童話集』(金の星社) 『イソップ童話』(春秋社)

『赤ずきん』(野村書房) 『赤ずきん』(野村書房)

イソップ物語

イソップ物語は、古代ギリシャの作家・アイソーポスなる人物が作ったといわれています。アイソーポスに関しては文献も少なく、分かっていないことも多いようです。動物や自然、旅人などをテーマにした作品有名で、主な作品に『アリとキリギリス』『北風と太陽』『ウサギとカメ』などがあります。


『イソップ物語』(訳:楠山正雄/富山房) 『イソップ物語』(訳:楠山正雄/富山房)

『イソップ童話』(春秋社) 『イソップ童話』(春秋社)

『イソップ物語』(編:須藤鐘一/寺本書房) 『イソップ物語』(編:須藤鐘一/寺本書房)

 本当はもっとお見せしたい本がたくさんあったのですが、保護期間満了になっておらず……。

もっと読みたかったら、自分で検索するしかないってことね。

 「アンデルセン童話」などで検索するといろいろと出てきますので、よければ探してみてください。それでは、また次回!

(出典=国立国会図書館)

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