注目の「iBooks」から「iWork」まで、「iPad」をさくっと使ってみた:電子ブックとしての使い心地は?(3/3 ページ)
4月3日に米国で入手したiPadを早速使ってみた。まずはセットアップ方法の詳細から、注目アプリの「iBooks」や「iWork」を紹介していこう。
「Pages」「Numbers」「Keynote」を購入してみた
以上、駆け足でiPadの標準機能と目玉機能である「iBooks」を簡単に紹介してきた。iPad専用アプリの数々や実際の利用シーンなどは次回のリポートに回すことにして、ここでは最後に「iWork」を紹介して終わろう。
iWorkについては1月27日のスペシャルイベントで、「Pages」「Numbers」「Keynote」の3つのiPad用アプリがそれぞれ9.99ドルで提供されることが発表された。合わせて30ドルとなかなかいい値段だが、ここは太っ腹に全部まとめて購入することにした。iPadからApp Storeを起動すると、iPad対応アプリの数々が紹介されている。この中にiWork専用の特設ページが用意されており、ここにアクセスすると3つのアプリが入手できる。まずは3つまとめてダウンロードして、今回は試しにPagesを利用してみた。
Pagesはいわゆるワープロアプリだ。文章作成のほか、編集、加工が行える。インポート機能も持っているため、Macで作成したPagesの文章だけでなく、WordやPDFなどのファイルも取り込んで活用できる。だがご存じのようにiPadが標準で備えているのはソフトウェアキーボードだけであり、長文の入力には向いていない。ゆえに作成がメインというよりは、こうした編集・加工作業のほうが中心となる。それはそれで便利なのだが、せっかく文書作成が可能なのだから、ここで活用してみない手はない……と思って作ってみたのがこの原稿だ。このアイデアを思いついてから、スクリーンキャプチャを撮りつつトライ&エラーで原稿を仕上げてみた。
もっとも、最大の難関は文章作成よりもエクスポートの方法で、iPhone由来のiPadではファイル読み書きの標準機能を備えておらず、どのように原稿を送信直前の状態まで持ち込むかで悩んだ。最終的な結論はβ運用中の「iWork.com」の文書共有サービスを使ってMacBookでファイルを仕上げることで、1度iPad上のPagesからファイルをアップロードし、これをMacBook側でサルベージする方法で文章を取り込んだ。ただし、サイト自体の使い勝手が良くないのと、最終的な加工に時間がかかってしまい、入力よりも編集作業のほうに手間取る状態になった。おそらく、もっと便利な方法があるはずなので、次の原稿ではもう少し研究してみたい。
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