写真で解説する「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」:話せる“Honeycomb”タブレット(3/3 ページ)
7インチディスプレイを搭載するSamsung電子の「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」は、2010年冬モデルで登場した「Galaxy Tab」の後継モデル。OSはAndroid 3.2へと進化しており、タブレットに最適化されたUIも利用できる。また音声通話も可能だ。
ドコモのAndroidタブレットのなかで、携帯電話として通話が可能なのはこのSC-02Dと先代のSC-01Cだけ。タブレット向けOSとして作られたAndroid 3.Xは、そのままでは“電話”に対応しないため、SC-02DではSamsung電子が独自に通話機能を実装したという。設定画面などもスマートに統合されていて、違和感なく使える。
SC-02Dでの通話はスピーカーフォンを使うか、ヘッドセットを使う。本体を耳に当て、“大きなスマートフォン”として通話することはできない。なお、Samusung電子が海外で販売するモデルでは、単体通話も検討しているという。
ドコモ向けの機能としては緊急地震速報などに利用されるエリアメールも、展示機には実装済だった。本機1台で通話もWebも、何かも済ますというユーザーはあまりいないと思うが、エリアメール非対応の古めの音声端末と組み合わせて使う、なんて場合にはやはり重宝するだろう。エリアメールは905i以降に普及したので、非対応の端末ユーザーもまだまだ多い。
通信機能では、先代が非対応だったテザリングに対応した。また、無線LANを通じて対応端末間で直接データ交換できるWi-Fiダイレクトもサポートする。テザリングに関してはドコモ側の体制が整って(テザリング時に専用APに自動接続)からとなるが、「定額データプラン」での利用ではパケット通信料金の上限も変わらないので、テザリングサポートのメリットは大きい。
内蔵ストレージは先代と同じ16Gバイトで、展示機では12.62Gバイトが空き容量となっていた。外部メモリとして最大32Gバイトのmicro SDをサポートする点も先代と同じ。内蔵メモリ(実行用メモリ)は1Gバイトとなっており、先代の512Mバイトから倍増している。
展示機でのOSバージョンは、カタログスペック通りのAndroid 3.2だった。動作も極めて軽快であり、完成度も十分な高さにある。先だって発表されたタブレットの「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」と違ってLTEには対応していないが、手頃なサイズとプレーンなAndroid端末ということもあり、魅力ある1台と言えるだろう。
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