Windows XP Service Pack 2(SP2)の製造工程向けリリース(RTM)が発表された。今後2カ月かけて25言語でローカライズされ、メーカー、企業、コンシューマ向けに無償提供される予定。
米Microsoftは8月6日、セキュリティを大幅に強化したWindows XP Service Pack 2(SP2)の製造工程向けリリース(RTM)を発表した。最新のセキュリティアップデートを盛り込むとともに、デフォルトのセキュリティ設定を強化。不正侵入やウイルスといったセキュリティ上の脅威に対してコンピュータの守りを固める一助になるとしている。
ビル・ゲイツ会長は「高度化が進む攻撃からPCを隔絶し、抵抗力を高めるのを支援するという当社の目標実現において、SP2は重要な一歩となる」との談話を発表した。
SP2は今後2カ月かけて25言語でローカライズされ、メーカー、企業、コンシューマ向けに無償提供される予定。リリースされた時点でダウンロードできるよう、Windows XPの自動アップデートをオンにしておくことをユーザーに推奨している。また、同社サイトから無料CDを申し込むことも可能。
MicrosoftはSP2リリースに当たり、半導体やPCメーカー各社とも連携。バッファオーバーランの脆弱性を突いたウイルス対策として、AMDおよびIntelの協力の下、両社のCPUに対応させたData Execution Prevention機能を盛り込んだ。
また、9月〜10月以降、SP2をプリインストールしたPCが出荷されるよう、Dell、HP、IBMなどのPC大手とも連携している。
SP2は何度も遅れに見舞われた末のリリースとなる。セキュリティ関連の設定が大きく変更されることから、一部アプリケーションの不具合や、ユーザーの混乱も予想されている。(→関連記事参照)
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