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Windows XP SP2で混乱予想、MSは無料電話サポート提供

» 2004年06月29日 08時01分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Windows XPのService Pack 2(SP2)では大きな変更が加わることから、サポートが頭痛の種になりそうだ。アナリスト、ユーザー、PCメーカー、Microsoftとも、ヘルプデスクへの電話殺到を予想している。

 SP2は7〜9月期にリリース予定とされており、早ければ来月にも提供開始されるかもしれない。MicrosoftのWindows Update経由でPCに自動的にダウンロードされるケースも多く、現在使っているアプリケーションに支障をきたしたり、ネットワークの設定に問題が起きたり、技術に詳しくないユーザーが理解を超えた設定上の選択を迫られるといった問題が起きる可能性もある。

 一方、Microsoftは現在も、セキュリティに重点を置いたこのアップデートのサポート計画を立案中だ。「サポート計画の立案に力を入れている」と上級プロダクトマネジャーのマット・ピラ氏。一つ決まっているのは、Microsoftが各国でSP2用に、無料電話サポートを提供することだという。

 ピラ氏によれば、Windows XP SP1ではサポートをPCメーカーに任せていたが、今回はサービスパックの無償サポートを提供する方針に立ち返る。一方、Hewlett-Packard、Dell、GatewayなどのPCメーカー各社もSP2のリリースに備え、顧客にサポートを提供する予定だと、各社の広報は話している。

 MicrosoftではWindows XP SP2をサービスパックと銘打っているが、今回のアップデートは実際にはWindowsのアップグレードに近いものだ。SP2にはバグの修正とアップデートが盛り込まれるが、新機能も加わるほか、ネットワーク保護、メモリ保護、電子メールセキュリティ、ブラウザセキュリティという4つの分野でWindowsソフトに重大な変更が加えられる。

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