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髪を“不自然な色”に染める行為とうつ病の関係は? 海外マッチングアプリ1万人以上を分析 22年に発表ちょっと昔のInnovative Tech

» 2026年02月16日 08時00分 公開

ちょっと昔のInnovative Tech:

2019年の開始以来、多様な最新論文を取り上げている連載「Innovative Tech」。ここではその番外編として“ちょっと昔”に発表された世界中の個性的な研究論文を独自視点で厳選、解説する。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。X:@shiropen2

 ポーランドのアスビロ大学などに所属する研究者らが2022年に発表した論文「Blue Hair and the Blues: Dying Your Hair Unnatural Colours is Associated with Depression」は、髪を不自然な色に染めることとメンタルヘルスの関連性を調査した研究だ。

奇抜な髪色の人のイラスト(絵:おね

 この研究では、マッチングアプリ「OKCupid」の約1万4千人分のプロフィール情報と、ユーザーが回答したアンケートデータを分析した。

 メンタルヘルスに関する質問には「セラピストを受診したことがあるか」「よく落ち込むか」「精神疾患を経験したことがあるか」「人生に満足しているか」などが含まれる。また、自己表現に関する項目として「髪を奇抜な色に染めたことがあるか」「タトゥーがあるか」「政治的思想」「菜食主義者か」といった質問も分析対象となった。

 分析の結果、髪を不自然な色に染めた経験のある人は、そうでない人と比較してメンタルヘルススコアが有意に低いことが示された。この関連性は、年齢や性的指向、人種、体形、政治的信条などの変数を統制した後も維持された。

 個別の指標を見ると、髪を不自然な色に染めた人は、セラピストの受診経験がある割合が高く、うつ傾向や精神疾患の経験を報告する割合も顕著に高かった。一方、「人生に満足しているか」という質問との関連は統計的に有意ではなかった。

 メンタルヘルススコアの低さと関連していた他の要因としては、菜食主義(ベジタリアン・ヴィーガン)や、太り気味の体形、ポリアモリー(複数恋愛)、性的マイノリティー(特にバイセクシャル、レズビアン)、リベラルな政治的信条が挙げられた。

 なお、この研究はあくまで相関関係を示したものであり、因果関係を証明するものではない点に留意が必要だ。

Source and Image Credits: Dutton, E., & Kirkegaard, E. O. W.(2022). Blue hair and the blues: Dying your hair unnatural colours is associated with depression.



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