IIJは8月10日、2004年度第1四半期(4月〜6月)の決算を発表した。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月10日、2004年度第1四半期(4月〜6月)の決算を発表した。
これによると第1四半期の売上高は前年同期に比べ4%増加し86億7500万円に上ったが、営業損益は1億円の赤字となった。しかし、前年同期の12億600万円の赤字に比べれば「大きく改善」されたという。
同社代表取締役社長の鈴木幸一氏が「単価の下落により、接続事業は、顧客数は伸びているのに売り上げが伸びない」と指摘するように、インターネット接続サービスだけを見ると、売上高は前年同期比で10.2%減少した。
しかしながら、データセンターやセキュリティ関連サービス、アウトソーシングやマネージド型運用管理サービスといった付加価値サービスは順調に成長を見せ、もはや「接続サービスに対する『付加』サービスというよりも、収入の大きな柱になっている」(同社取締役CFOの渡井昭久氏)。これも成長を見せる企業ネットワークのインテグレーション事業を組み合わせることで、市場の拡大を図るという。
「接続サービスの場合は価格競争になりがちだが、付加価値サービスなどの分野ではわれわれの技術力や運用能力といった部分で差別化が可能だ」(渡井氏)。引き続き、マネージドサービスの「SMFサービス」などに力を注ぎ、第2四半期には今期の損失をカバーできる水準の黒字を見込んでいるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.