HP、増収も「サーバとストレージが不調」

» 2004年08月13日 08時56分 公開
[ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は8月12日、同社第3四半期(5〜7月)決算の速報値を公表した。

 それによると、売上高は189億ドルで前年同期比で9%の増収。GAAP(一般会計原則)ベースの営業利益は6億5700万ドルで、希薄後1株当たり19セント。非GAAPの実質営業利益は8億4600万ドルで希薄後1株当たり24セントとなっている。

 カーリー・フィオリーナCEOは発表資料の中で、「パーソナルシステム、イメージング・プリンティング、ソフトウェア、サービスの各部門の結果には満足しているが、エンタープライズサーバおよびストレージの部門が不調だった」と述べている。

 エンタープライズサーバおよびストレージ部門の売上高は34億ドルで前年同期から5%のマイナス成長。同部門の営業損失は、前年同期の2000万ドルから2億800万ドルに膨らんだ。

 「業界標準サーバ」の売り上げは前年同期から2%伸びたが、「ビジネスクリティカルサーバ」は8%の減少。後者のうち、「UNIX」は8%増だったが「Alpha」が32%減、「NonStop」が25%減となった。

 ストレージ製品については、ストレージ全体の売り上げが7億900万ドルで前年同期比15%のダウン。「オンラインストレージ」(EVA、XPエンタープライズストレージを含む)が23%減、「ニアラインストレージ」(テープライブラリ事業含む)が16%減という結果。

 同社では、サーバおよびストレージ部門不調の理由として、米国での新注文処理・サプライチェーンシステムへの移行の打撃が予想より大きかったこと、欧州でのチャネル管理上の問題、ストレージ事業が計画を大幅に下回ったことなどを挙げている。

 一方、パーソナルシステム部門は売上高59億ドルで前年同期比19%増。うちデスクトップが26%増、ノートPCが12%増となっている。

 イメージング・プリンティング部門は売上高56億ドルで前年同期比8%増。HPサービス部門も同12%増の35億ドルを売り上げており、マネージドサービスが引き続き好調で42%増を記録したとしている。

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