Netskyが6カ月連続ワースト1位、IPAのウイルス・不正アクセス届出状況

IPAは9月6日、2004年8月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。ウイルス届出では、Netskyが6カ月連続してワースト1位。集計前の総ウイルス届出件数に当たる検出件数では、依然79%を占める勢い。

» 2004年09月06日 19時03分 公開
[ITmedia]

 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は9月6日、2004年8月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。

 8月のウイルス届出件数は5091件で、今年5月、6月続いて3番目に多い月となった。なかでもNetskyが6カ月連続してワースト1位となっており、届出件数では28%(1431件)、集計前の寄せられたウイルス届出総数に当たる検出件数では79%を占める勢い。

 続いて、W32/Bagle(届出件数:502件)、Mydoom(届出件数:496件)となった。

 8月の届出ワースト10を占めたウイルスは、すべて差出人を詐称するタイプのもので、IPAには「送ってもいないメールに対する配信エラーメールや、ウイルスを検出したという警告メールが届くのですが」という相談が多数寄せられているという。

 そのためIPAでは、メールを利用していると、身に覚えのないエラーメールや警告メールが届く可能性がある。受信してもあわてずに、ワクチンソフトで検査して、ウイルス感染の有無を確認するように呼びかけている。

 また、8月16日に登場したMydoom.Sワームのように、ウイルス定義ファイルの配信が間に合わないもの場合があるとして、対策ソフトを導入していても、過信しすぎないようにとしている。

 届出上位は下記の通り。

順位 ウイルス名 届出件数
1位 W32/Netsky 1431
2位 W32/Bagle 502
3位 W32/Mydoom 496
4位 W32/Lovgate 347
5位 W32/Klez 277
6位 W32/Zafi 252
7位 W32/Mabutu 169
8位 W32/Bugbear 152
9位 W32/Swen 140
10位 W32/Mimail 114

 8月の不正アクセスの届出件数は60件で、7月の45件と比較して約33.3%の増加。被害届出件数も11件と7月の8件から増加した。その内訳は、侵入8件、メールアドレス詐称2件、その他(不正プログラムダウンロード被害)1件だった。

 被害届出11件うち8件が個人ユーザーからの届けだったことから、インターネットでは個人ユーザーも不正アクセスの対象として狙われているとして、ID/パスワードの適切な設定・管理、パーソナルファイアウォールやウイルス対策ソフトの使用など、自己防衛・自己責任を基本と考えるようにとしている。

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