PFU、IEEE802.1x認証VLANスイッチと連携する検疫システム

PFUは、「PFU 検疫ネットワークシステム」の機能強化を発表、販売を開始した。IEEE802.1x認証VLANスイッチに対応したのが大きな特徴。

» 2004年12月14日 13時21分 公開
[ITmedia]

 PFUは12月14日、「PFU 検疫ネットワークシステム」の機能強化を発表、販売を開始した。2005年2月から出荷する。

 PFU 検疫ネットワークシステムは、同社製「iNetSec Inspection Center」(iNetSec)と米Top Layer Networksのネットワーク認証機器「Secure Controller」などを組み合わせて検疫システムを実現するもの。検疫システムとは、社内ネットワークに接続するクライアントPCのパッチ適用状態やウイルス対策ソフトのパターンファイルを確認して、セキュリティポリシーに順ずる端末のみをアクセスさせる。

 今回の機能強化では、iNetSecをバージョンアップする形で、IEEE802.1x認証VLANスイッチとの連携させて、Secure Controllerでは実現できなかったレイヤ2レベルでのエッジ対策を可能にした。まずはシスコシステムズのスイッチとの検証を終えており、順次対応できるスイッチを拡大していく。

 また、接続するクライアントの端末のMACアドレスを利用して、管理対象外のPCのネットワーク接続を防止する機能も備えたほか、導入を義務付けているソフトウェアの導入検査も可能にした。

 同社によると、「Secure Controllerと認証VLANスイッチを混在利用していても、1台の認証・検疫サーバで対応できる。持ち出し、持ち込みの激しい環境では、IEEE802.1x認証VLANスイッチを活用して、利用者ごとに応じたアクセスコントロールを行いたいニーズにはSecure Controllerが向いている。ニーズに応じた対応が可能になった」という。

 PFUの検疫ネットワークシステムは、Active Xを利用することでクライアントソフトをインストールせずに検疫を行える特徴を備えていたが、IEEE802.1x認証VLANスイッチで認証し検疫を行うには、専用の802.1xサプリカントの導入が必要になる。

 価格は、認証VLANスイッチを使用した200クライアントデバイス規模で290万円(税別)から(IEEE802.1x認証VLANスイッチは含まない)。パッチやパターンファイルの情報を配布する「検疫辞書配布サービス」およびQ&Aの運用サービスは年間127万円(税別)からとなっている。

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