フレームワークのStrutsとJSFは目的が似ている。しかし、JSFは後発ながらJCPのJava標準規格として登場した。新たなテクノロジーは、完全に補完する役目を担うのか? コードベースで徹底比較していく。
2003年、Sun Microsystemsから次世代Webアプリケーションフレームワークとして「JSF」(Java Server Faces)が発表された(関連特集記事)。
Webアプリケーションフレームワークといえば、オープンソースであるApache Software Foundationの「Struts」があまりにも有名であり、既にデファクトスタンダードと呼べる地位を築いている。しかし、StrutsもJSFもJavaテクノロジーによるWebアプリケーションフレームワークであり、サポートする領域は似ている。なぜ、今JSFが必要なのか? StrutsとJSFを比較しながら最新事情を探ってみよう。
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StrutsはServlet、JSP、JavaBeansといったJ2EEテクノロジによる、MVCアーキテクチャを採用したWebアプリケーションフレームワークである。
StrutsはCraig R McClanahan氏によって最初に開発され、2000年5月にApache Software Foundationに寄贈された。当初は、Jakartaプロジェクトで開発、メンテナンスが進められていたが、2004年3月にはApache Software Foundationのトップレベルプロジェクトに昇格、現在は「Apache Strutsプロジェクト」として開発、メンテナンスが行われている。2004年12月現在の最新バージョンは1.2.4だ(公式サイト関連リンク)。
JSF(Java Server Faces)もまた、J2EEテクノロジによるMVCアーキテクチャのWebアプリケーションフレームワークである。
2003年6月にSun Microsystemsによって発表され、2004年3月にバージョン1.0がリリースされた。2004年12月現在の最新バージョンは1.1.01である。JSF仕様のSpec lead(仕様取りまとめ役)は、Strutsの生みの親でもあるCraig R McClanahan氏だ(公式サイト関連リンク)。
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