HPとNokia、デジタルペン活用のフォーム処理システムを共同開発

HPとNokiaは、企業向けデジタルペン活用のフォーム処理システムを共同開発する。

» 2005年02月03日 10時11分 公開
[ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)とフィンランドのNokiaは2月2日、モバイル技術を使ったフォーム処理のための統合型ソリューションを共同開発、両社協力して提供に当たると発表した。企業や公共機関が書類で行っている作業のデジタル化促進を目指す。

 新製品の「Mobile Forms Initiative」ではデジタルフォームを作成してそのデータを携帯端末で収集、企業のITインフラにリアルタイムで送信してデータの保存、共有、印刷ができるようにする。例えば救急サービスで、患者についての情報を事故現場で記録し、その場で病院に送るといった利用法が可能。

 企業や公共機関では現在も紙のフォームが大量に使われているが、書類を手作業で処理するのは効率が悪くコストもかさむと両社は指摘。Nokiaのデジタルペンおよび携帯端末技術と、HPのオンデマンド印刷技術、フォーム自動化技術を組み合わせ、この問題を解消するためのソリューションを提供するとしている。

 Mobile Forms Initiativeは、紙のフォームを「スマートペーパー」に変換する「HP Digital Layout Designer」、一見普通のボールペンのように見える「Nokia Digital Pen」などで構成される。Nokia Digital Penは、ユーザーがフォームに記入を終えるとBluetooth経由でNokiaの携帯端末と交信。「HP Service Controller」でGPRSを使ってNokia Digital Penに接続したり、ユーザーやデジタルペン、フォーム、セキュリティを管理することもできる。

 Mobile Forms Initiativeはシステムインテグレーターを通じて北米と西欧で販売予定。

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