日本HPは、HPC用途Linuxクラスタシステムを構築可能なパッケージ製品「HP XCクラスタ」に、EM64T対応Xeonと、AMD Opteron搭載モデルを追加した。
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2月14日、短期間でHPC用途Linuxクラスタシステムを構築可能なパッケージ製品「HP XCクラスタ」に、64ビットプロセッサを搭載した新バージョンを追加した。
従来は64ビットプロセッサとしてItanium 2を搭載したものを販売していたが、今回、EM64T対応Xeonと、AMD Opteron搭載製品を追加した。OSに「Red Hat Enterprise Linux 3」互換のLinuxオペレーティングシステムを採用しているほか、資源管理ソフトウェア「SLURM」、バッチ管理ソフトウェア「LSF」、HPが開発保守を行っているMPI環境「HP-MPI」などを採用している。また、サーバ向け高速通信インタフェース技術「InfiniBand」に新たに対応した。
また、Linuxクラスタシステム向けファイルサーバの新製品として「HP StorageWorks Scalable File Share」(SFS)も合わせて発表した。大容量・高速I/O処理が可能なオープンソースソフトウェアである「Lustre)」技術を採用しノード数に応じたI/Oバンド幅をスケーラブルに確保できるのが特徴。ストレージは「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array 3000」(EVA3000)と、SFS向けに新たに発表されたSFS20から選択できる。
価格は、Opteron搭載モデルの最小構成(5ノード、10CPU)で816万5850円。SFSがRAID5、ユーザー容量3Tバイトの構成で1583万6100円。
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