ゲイツ氏、Windowsアップデート簡素化などセキュリティ強化策発表RSA Conference 2005

Microsoftはセキュリティ強化に向けた取り組みの一環として、「Microsoft Update」のβ版を3月半ばにリリースすると発表した。

» 2005年02月16日 07時44分 公開
[ITmedia]

 米MicrosoftはWindowsのアップデートプロセス簡素化を図るため、コンシューマーとスモールビジネス向けの統合型アップデートサービス「Microsoft Update」のβ版を3月半ばにリリースする。ビル・ゲイツ会長が2月15日、サンフランシスコで開催のRSA Conferenceでセキュリティ強化に向けた取り組みの一環として発表した。

 Microsoft Updateの対象となるのはWindows XP、Windows 2000、Windows Server 2003、Office 2003、Exchange Server 2003など。セキュリティと信頼性に関するアップデートを1カ所に統合して提供する。

 一方、中堅/大企業向けのアップデートサービス「Windows Update Services」は正式版を今年上半期中にリリース予定。これによって幅広いMicrosoftアプリケーションのアップデートをさらに迅速に入手し、ネットワーク全体に行き渡らせることが可能になるとしている。

 セキュリティ関連の設定ミス発見を支援するツール「Microsoft Baseline Security Analyzer」(MBSA)のバージョン2.0も同時期にリリース予定。Windows Update Servicesとシームレスに連携させる。

 スパイウェア対策では、1月にβ版が公開された「Windows AntiSpyware」の正式版を、個人ユーザー向けに無償提供すると表明。企業向けには管理型のスパイウェア対策製品を、有料プログラムの一環として提供する。

 さらに、企業のネットワークエッジ保護強化を目的とした「Enterprise Edition of Microsoft Internet Security and Acceleration(ISA) Server 2004」の製造工程向けリリース(RTM)を発表。従業員やパートナーがリモートからアクセスする上でのセキュリティ強化、不正トラフィックからの保護強化などが盛り込まれている。

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