SCOがNASDAQ上場廃止の危機に直面新たな敵はNASDAQ?

10-K年次報告書の提出遅れが原因で、SCOがNASDAQから上場廃止を通告されている。(IDG)

» 2005年02月18日 06時16分 公開
[IDG Japan]
IDG

 ソフトメーカー米SCO Groupが2004年の年次報告書を期限内に提出しなかったため、NASDAQ上場廃止の危機に瀕している。SCOでは上場廃止を遅らせるために公聴会の開催を求める計画だが、2月18日からはティッカーシンボルが従来の「SCOX」から、報告遅滞を示す「SCOXE」に変更される。

 SCOによれば、NASDAQからは16日に、上場廃止の可能性があると通告された。同社は2004年10月31日までの年度に関する10-K年次報告書を、米証券取引委員会(SEC)が定める90日の期限内に提出しなかった。SCOでは提出が遅れている理由について、給与計画に関する株式の扱いについて検討しているためだと説明している。

 SCOは2週間前、SECへの提出書類の中で、監査機関のKPMGがSCOに追加文書の提出を求めており、SECの提出期限までに監査を終了できないと報告していた。SCO広報のブレーク・ストーウェル氏は17日、従業員の株式購入計画に関する会計処理についてSCOとKPMGで話し合っているところだと説明。KPMGは過去数年にわたってSCOの監査を担当しており、これまでは問題にならなかった購入計画の扱いがなぜ今になって問題になるのかは、ストーウェル氏にも不明だ。

 「当社ではこの問題を早急に解決させる計画だ。この会計処理問題を除けば、10-Kはすべて準備が整っている」と同氏は話している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ