AMDはAthlon 64プロセッサのデモを披露した。既存の939ピンソケットをベースとしたクライアント版Athlon 64プロセッサは今年下半期に出荷の予定。
米AMDは2月23日、デュアルコアのAthlon 64プロセッサのデモをカリフォルニア州サニーベールの同社施設で披露した。このプロセッサは90ナノメートルプロセスで製造。今年下半期に出荷を計画している。
これに先立ち同社はサーバ/ワークステーションでもマルチコアのデモを実施済み。これでサーバからクライアントシステムに至るまで、広範なマルチコアAMD64技術を披露したことになる。
デュアルコアのAthlon 64は複数のタスクを処理する機能とマルチメディア機能に優れ、例えばバックグラウンドでセキュリティアプリケーションを動作させながら、CD/DVDの記録、圧縮ファイル解凍、高解像度ビデオのエンコーディングといった作業を同時に実行できるとAMDは解説。
デュアルコアのAthlon 64プロセッサは既存の製造プロセスを利用しているため、現行のソケットと電源インフラを使える設計になっているという。また、プラットフォームを設計し直す必要もなく、顧客はデュアルコア技術への移行コストを抑えられるとしている。
既存の939ピンソケットをベースとしたクライアント版のデュアルコアAthlon 64プロセッサは今年下半期に出荷予定。一方、デュアルコアのOpteronプロセッサは1月からパートナー向けのサンプル出荷を開始しており、今年半ばをめどに既存の940ピンソケットをベースとしたサーバ/ワークステーション向けデュアルコアプロセッサのラインアップを投入する計画。
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