PCに潜むRootkitを検出する新技術「F-Secureブラックライト」

日本エフ・セキュアは3月9日、通常のセキュリティソフトでは検出が困難なRootkitを探し出し、削除する新技術「F-Secureブラックライト」を発表した。

» 2005年03月09日 19時39分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 日本エフ・セキュアは3月9日、ユーザーが気づかないうちにコンピュータに埋め込まれ、既存のセキュリティソフトでは検出が困難なRootkitを探し出し、削除する新技術「F-Secureブラックライト」を発表した。

 Rootkitとは、悪意ある攻撃者やウイルス、スパイウェアによってインストールされるプログラムだ。かつて主流だった「自己顕示型」ウイルスとは異なり、自らを組み込んだファイルやプロセスをOSやユーザーの目から隠し、バックエンドで動作する。挙動を気づかれないようにしながら、ひそかにシステムの乗っ取りや情報の取得といった行動を取る。先日開催されたRSA Conference 2005においても、その危険性が指摘されていた

 残念ながら、一般的なウイルス/スパイウェア対策ソフトやパーソナルファイアウォール、IDSでは、これらRootkitを検出することは困難だ。これに対しF-Secureブラックライトは、システムを深いレベルで検査し、Rootkitや他の悪意あるプログラムを見つけ出すことができるという。

 F-Secureは3月10日より、同社Webサイトで、F-Secureブラックライトのベータ版を公開する予定だ。このベータ版に機能制限はなく、4月30日まで利用できるという。

 同社はさらに、ウイルス対策ソフト「F-Secureアンチウィルス クライアントセキュリティ」にF-Secureブラックライトの機能を組み込み、2005年内に出荷する計画という。

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