ジャングルは4月21日より、ウイルスやワームに加えスパイウェアの検出、隔離を行う国産のセキュリティソフトウェア「SG アンチスパイ」を販売する。
ジャングルは4月8日、ウイルスやワームだけでなくスパイウェアの検出、隔離を行うセキュリティソフトウェア「SG アンチスパイ」を4月21日より販売することを発表した。
SG アンチスパイは、アークンが開発した国産アンチスパイウェアソフト。同社と韓国のビジョンパワーが協力して開発したスパイウェア対策エンジンを用いて、スパイウェアの検出、駆除や隔離を行う。またロシアのKaspersky Labsのウイルス対策エンジンも採用しており、ウイルスやワーム、トロイの木馬なども検出できる。
アークンの代表取締役社長、渡部章氏は、「多くのアンチウイルスソフトウェアがスパイウェアへの対応をうたっているが、従来の製品では新しい脅威に対応できない」と指摘。1つのソフトウェアに2つのエンジンを搭載することで、ウイルス/ワームとスパイウェアの両方に対応できる点が特徴だとした。
ただ、多くのユーザー/企業では既にウイルス対策ソフトウェアが導入されていることも事実。これを踏まえてSG アンチスパイは、既存ウイルス対策製品との共存が可能なアーキテクチャになっているという。「セカンドオピニオンとして利用することも可能」(渡部氏)。
渡部氏はさらに「ウイルスはほとんどが海外産で国産は皆無に近いが、国産のスパイウェアは多い」と指摘。このためアークンでは独自のリサーチセンターを設置し、スパイウェアの解析に当たる。パターンファイルは1週間に1回程度をめどに更新するが、緊急の場合には随時更新を行うという。
なおアークンはこれまで、米PestPatrolの販売代理店としてアンチスパイウェア製品を販売してきたが、PestPatrolは2004年8月にComputer Associatesに買収されている。
SG アンチスパイの対応プラットフォームはWindows 98/Me、Windows 2000/XP。価格は8190円で、他社のアンチウイルス/アンチスパイウェア製品からの乗り換えユーザーを対象とした特別優待版は6090円。ジャングルでは2008年度までに国内のアンチスパイウェア市場は60億円規模に拡大すると予測。初年度中に10万ライセンスの販売を見込んでいる。
また、今回はパッケージ版での販売だが、今後は企業向けのライセンス販売も考えているとのこと。さらに、「パターンファイルの配信やログ収集といった管理ツールが付いた企業向けソフトも開発が完了しており、5月末から6月初めごろにリリースできる予定」(渡部氏)という。
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