アイデンティティ情報に基づく具体的なサービスを規定、Libertyが3つの仕様を公開

Liberty Alliance Projectは、住所録や位置情報サービスなど具体的なWebサービスを実現するためのインタフェース仕様、3種類をまとめ、公開した。

» 2005年04月13日 19時16分 公開
[ITmedia]

 リバティ・アライアンス・プロジェクト(Liberty Alliance Project)は4月13日、住所録や位置情報サービスといった具体的なWebサービスを実現するためのインタフェース仕様、3種類をまとめ、Webサイト上で公開した。

 同プロジェクトは、アイデンティティ情報に基づき、複数のWeb事業者や組織にまたがるシームレスなサービスを実現することを目的にした業界団体。単なるシングルサインオンにとどまらず、セキュリティやユーザーのプライバシーに配慮した形でサービスを実現すべく、仕様策定を進めてきた。

 これまでに、複数の組織の間でアイデンティティ情報の連携を実現するための基本フレームワークである「Liberty Alliance Identity Federation Framework(ID-FF)」、その上で基本的なWebサービスを実現するための枠組み「Liberty Identity Web Services Framework(ID-WSF)」という2つの仕様が策定済みだ。

 今回まとめられた3つのインタフェース仕様は、ID-WSFの枠組みの上に展開される「Liberty Identity Service Interface Specifications(ID-SIS)」に含まれるもので、より具体的なサービス/アプリケーションを規定する。

 1つは、住所録へのアクセス/管理を可能にする「コンタクト・ブック・サービス・インタフェース」。2つめは、ユーザーの位置情報に基づいて天気予報や旅行情報、道案内などのサービスを提供するための「位置情報サービス・インタフェース」。もう1つは、インスタントメッセンジャーなどでもおなじみの機能だが、対話する相手がオンライン状態化、それともオフラインなのかといったプレゼンス情報を提供する「プレゼンス・サービス・インタフェース」だ。

 Libertyではこれら3つのサービスインタフェースに対する一般からの評価、意見を広く求めたいとしている。

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