Microsoft、遵守状況監視者の権限問題でEUの懸念に回答

Microsoftは独禁法問題でEUから要請されていた遵守状況監視者の権限についての回答を期限内に提出した。(IDG)

» 2005年04月15日 08時24分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoftが独禁法問題で欧州連合(EU)から命じられた是正措置をめぐり、遵守状況を監視する独立系委託者に与えられるべき権限について、同社が欧州委員会からの要請に正式回答した。同社が4月14日明らかにした。

 EUの独禁法当局である欧州委員会はMicrosoftに対して4月2日、「監視委託者」に関する同社の提案は、委託者がどの問題を監視するかについてMicrosoftが拒否権を持つに等しいと指摘。監視委託者は独立した立場にある人物で、誰を任命するかは両陣営が合意しなければならないとしている。

 この「拒否権」を認めれば、欧州委員会の補佐役として委託者が行うMicrosoftの命令遵守状況監視に支障が出かねないことから、提案は受け入れがたいと欧州委員会は通告していた。

 欧州委員会では10日間の回答期限を設定、Microsoftが監視問題について委員会の提案に同意しない場合、同社に対してこれを命じることになると通告した。

 Microsoft広報のダーク・デルマルティノ氏は、4月14日に書面で欧州委員会に回答を提出したことを認めた。

 欧州委員会の広報官は13日、書面提出の前にMicrosoftからは口頭で返答があったと明らかにした。Microsoftの提出内容についてはノーコメントで、欧州委員会で「検討中」だとのみ話している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ