MSのバルマーCEO、EU競争政策担当委員と会談

MicrosoftのバルマーCEOは、EUの競争政策担当委員と会談し、同社の独禁法違反に対する制裁措置問題に関して話し合った。(IDG)

» 2005年04月28日 08時23分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが4月26日、欧州連合(EU)のニーリー・クロエス競争政策担当委員と会談し、同社が独禁法違反でEUから昨年5月に命じられた制裁にまだ完全準拠していない問題について話し合った。クロエス氏の広報官が明らかにした。

 広報官のジョナサン・トッド氏によれば、会談は26日夜に行われ、約1時間続いた。クロエス氏はEUの執行当局である欧州委員会が、Microsoftに対して制裁措置の「即時かつ完全な」遵守を求める姿勢を明確にしたという。

 Microsoftの遵守状況に欧州委員会が納得しない場合、同委員会では遵守を促すために「正式措置を取らざるを得ない」とクロエス氏は警告。罰金として、Microsoftの日商の5%を、遵守しなかった日数分科すこともあり得ると説明した。

 欧州委員会とMicrosoftとの間でまだ合意できていない分野は何なのかとの問いに対し、トッド氏は、「Media Playerなしで完全に機能するバージョンのWindows」の提供命令、および、同社のサーバ製品との互換性保証命令を挙げた。

 Microsoft広報のトム・ブルークス氏は今回の会談について、「(両者の間で)進められている対話の一環」だと話している。

 欧州委員会の広報官は、今回の会談はMicrosoftの求めにより直前になって設定されたものだと言い添えた。

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