Windows XPで802.11iをネイティブサポート

Windows XPが無線セキュリティ規格IEEE 802.11iをネイティブサポートする。このアップデートでセキュアなネットワークのSSIDが見えるようになるという。(IDG)

» 2005年05月05日 08時03分 公開
[IDG Japan]
IDG

 MicrosoftはWindows XPの各バージョンで、無線セキュリティ規格IEEE 802.11iのネイティブサポートをリリースした。この規格が承認されてからほぼ1年後の対応となる。このアップデートは4月29日に提供開始され、WindowsとWPA2(802.11iを基盤とした規格)、およびノートPCで公衆ホットスポットにセキュアに接続するための標準規格との互換性を実現している。

 Microsoftによればこのアップデートは、802.1X認証を使ったWPA2 Enterpriseと、事前共有鍵(PSK)を使ったWPA Personal、CCMPを使ったAESをサポート。認証結果を保存して802.1X認証を高速化する手段であるPairwise Master Key(PMK)キャッシングのオプション利用と、802.1X認証高速化のもう1つの手段である事前認証のオプション利用もサポートしている。

 アップデートを利用するためにはWPA2準拠のアクセスポイント、ネットワークアダプタ、Windows XPネットワークアダプタドライバが必要。

 アップデートには、ネットワーク発見促進の手段であるWireless Provisioning Services Information Element(WPS IE)も盛り込まれた。無線ホットスポット提供企業は現在、セキュリティ付きとセキュリティなしの両方のネットワークをサポートしており、同じハードインフラを使って両方のネットワークを同時に宣伝しなければならないことも多い。

 WPS IEは、ユーザーが両方のネットワークSSID(Service Set Identifiers)を見つけられない原因となっていた技術障壁を回避する標準ベースの手段だとMicrosoftは説明。この技術により、以前は隠れていたセキュアなホットスポットネットワークのSSIDが見えるようになり、これにログオンできるようになるはずだとしている。

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