Apache Foundationの新プロジェクトとして、オープンソース版のJava開発を目指す「Harmony」プロジェクトが提案された。
Harmonyプロジェクトの提案は5月6日付の投稿で行われ、オープンソース版のJava 2 Standard Edition (J2SE)ランタイムプラットフォームには明らかなニーズがあると指摘。Harmonyプロジェクトの目標として、Apache Licenseバージョン2に基づいた独立版のJ2SE 5の開発と、コミュニティー開発型のモジュラーランタイム(仮想マシンおよびクラスライブラリ)アーキテクチャ開発を挙げている。
Sun Microsystemsとの関係については、商用版のJ2SEインプリメンテーションは通常、Sunからのコードライセンスをベースとしていると指摘、こうした外部プロジェクトのライセンスと権利を適切に保証するため全力を尽くすと表明した。
SunのJavaプラットフォーム部門のグラハム・ハミルトン氏はBlogの中で、同プロジェクト提案に対するSunの立場を説明。Sunではハードやストレージの寄付を含めてApacheを支援しており、ApacheにおけるJava関連の取り組みとしてJ2SEプロジェクト立ち上げが次のステップになるのは明らかだとした上で、ハミルトン氏個人としてはHarmonyプロジェクトの今後の成り行きに非常に興味があると述べている。
ただ、Sunも恐らくある程度のレベルで同プロジェクトに参加するだろうが、同社の取り組みの大部分は今後も、SunのJ2SEリファレンスインプリメンテーションに重点を置くと言明している。
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