「PA-8900」搭載UNIXサーバが各社から販売開始

最新にして最後のPA-RISCプロセッサ「PA-8900」を搭載したサーバ製品が各社からリリースされた。現在、日本HPとNEC、日立製作所が販売開始している。

» 2005年06月07日 12時06分 公開
[ITmedia]

 最新にして最後のPA-RISCプロセッサ「PA-8900」を搭載したサーバ製品が各社からリリースされた。

 PA-8900はPA-8800と同様に単一チップ上に2つのプロセッサを実装するアーキテクチャを採用しているが、クロック周波数を最大10%アップさせているほか、、従来の2倍となる64MバイトのL2キャッシュをプロセッサ・モジュール内に搭載するなどし、オンライン・トランザクション性能を最大約15%向上させている。

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、UNIXサーバ「HP 9000サーバシリーズ」6機種を同日から出荷開始した。

 同社では、PA-8800からの移行、そしてItanium 2への移行の容易さを示し、HP IntegrityサーバやHP Superdomeといった製品ラインに投資を有効に移行させることもできることをアピールしている。

 一方NECと日立製作所は、UNIXサーバ「NX7000シリーズ」、「HITACHI 9000Vサーバ」6モデルをそれぞれ製品化、同日から販売を開始した。これはHPの製品ラインと同じものでOEMと考えられる。

 NECでは、サーバ製品に加え、サーバの可用性向上を安価に実現するソフトウェア「SystemGlobe SingleSaver」を発売する。これは、クラスタ環境で実現されている高可用性機能の中から、シングルサーバでも必須な障害監視などの機能を抜き出したもの。同ソフトウェアにより、内蔵ディスク、システムプロセスの障害を早期に検出し、システム管理者にメールでの通知が可能となる。価格は1CPUあたり12万円で、6月30日から出荷を開始する。

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