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» 2005年07月08日 15時58分 公開

Intransa、IP SAN管理ソフトを他社にライセンス

Intransaは管理ソフトを自社のシステムと別売りするという決定を下した。競合他社にもソフトをライセンスするかもしれない。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 インターネットプロトコル(IP)ストレージエリアネットワーク(SAN)機器ベンダーの米Intransaは、自社の管理ソフトをサードパーティーにライセンスすることを決定した。同社幹部が明らかにした。

 同社は「StorControl」ソフトをシステムインテグレータや、スイッチなどのネットワーク機器のベンダーにライセンスすると、同社社長兼CEO(最高経営責任者)アビ・カッツ氏は7月6日、電話取材に応えて語った。

 この新戦略は、現行のIP SANシステム販売に加え、ソフトによる新たな収入源を確立することを目指したものという。

 IntransaのIP SANシステムは現在、英Xyratexのディスクエンクロージャに収められたIBMサーバで動作するStorControlと、既製のギガビットイーサネットスイッチとともに出荷されている。「われわれは基本的に自社ブランドをつけたハードを再販している」とカッツ氏。

 新しいソフトライセンス戦略に合わせ、同社は先月インドのIT企業HCL Infosystemsとライセンス契約を結んだ。この契約により、HCLは自社ブランドのIP SANシステムを顧客に販売し、StorControlをストレージコントローラとして自社のサーバで走らせることができる。StorControlはLinux搭載のIntelベースシステムに対応する。

 Intransaは今月、中国のOEM企業(社名は明かされていない)との同様の契約を発表する予定だ。この中国企業はStorControlを各種のネットワーク機器に統合する可能性が高いとカッツ氏。

 同氏によると、ライセンシーは自社のブランドでIP SANシステムを販売するが、システムに「Powered by Intransa」のロゴをつけなくてはならない。

 「Intransaの使命は、IP SANを管理するソフトソリューションの主要サプライヤーになることだ。われわれはサーバメーカーやスイッチメーカーなどネットワーク機器の大手OEMと提携する」(同氏)

 スイッチにStorControlを加えることで、メーカーはスイッチをIP SANコントローラとしても機能するよう構成できるという。

 StorControlはストレージ管理の複雑さを低減するためのJavaベース管理アプリケーション。iSCSIデバイスを管理・構成するボリュームマネージャや、サードパーティーの「スナップショット」サービスを統合する機能を備える。

 Intransaはストレージ管理にネットワーキングアプローチを使い、デバイスをIPネットワークのどの点からでも管理できるようにしているとカッツ氏は説明する。同社の差別化要因は、ハードに閉じこめられたストレージ管理を、あらゆる業界標準ハードに搭載できるソフトに移したことだと同氏は言う。

 管理ソフトを自社のシステムとは別売りするという今回の決定は、約6カ月前になされたものだという。Intransaは2007年までにライセンス売上が総売上の約半分を占めるようになると予測している。

 同社はまた、ストレージ分野のライバルにもソフトをライセンスするかもしれないとカッツ氏は話し、クラスタリングやスケーラビリティなどStorControlの一部機能は、ほかのベンダーにとって魅力的だろうと言い添えた。

 カッツ氏は、厄介なのは、ライセンス料を得るために実質的にほかのストレージベンダーにシステム売上を渡すことに伴うリスクだと語る。Intransaは自社のライセンス戦略をケースバイケースで評価し、競合他社にソフトをライセンスするのは、例えばライセンスの見込み売上が特定の用途あるいは市場向けシステムの売上よりも大きい場合などにするという。

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