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» 2005年07月12日 18時07分 公開

ついにSunとOEM契約――ストレージネットワークのEmulex (1/2)

ユーザーの要望を受け、SunはストレージネットワーキングベンダーのEmulexとHBAのOEM契約を締結した。

[IDG Japan]
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 ストレージネットワーキングベンダーのEmulexは7月11日、ホストバスアダプタ(HBA)のOEMに関してSun Microsystemsと非独占契約を結んだと発表した。Emulexおよび業界アナリストによると、この契約の背景にはユーザーの要望という圧力があったという。

 Emulexでワールドワイドマーケティングを担当するマイク・スミス執行副社長は、「この製品に対して強いニーズがあった。SunがEmulexのHBAをサポートするよう望むユーザーの声がはっきりと聞こえた」と話す。

 またスミス氏は、1年以上前からEmulexとSunが製品開発で協力してきたことも明らかにした。

 Enterprise Strategy Groupのアナリスト、ブライアン・ギャレット氏は、「大手ベンダーの中では、EmulexとOEM契約を結んだのはSunが最後だ。HP、IBM、Dellは既にOEM契約を結んでいる」と指摘する。

 Sunは以前から、Emulexのライバル企業であるQLogicとOEM関係にあった。これは数年前に、SunがEmulexではなくQLogicを選んだからである。7月11日の発表は、Sunが今後、QLogicとEmulexの両社のHBAを再販することを意味する。

 「ベンダーにとっては、1社だけからOEM供給を受けるほうが簡単だ。Sunはより複雑な形を受け入れることを決断した。エンドユーザーの利益を優先したからだ」とギャレット氏は話す。

 同氏によると、2社の重要な顧客がSunにアプローチし、EmulexのHBAのサポートを改善するよう強く求めたという。「ユーザーはHBAに対して信仰心に似た気持ちを抱くもので、EmulexとQLogicのどちらの側にも忠誠心を持ったユーザーがいる」と同氏は付け加える。

 Emulexのスミス氏によると、今回の合意に基づき、SunはEmulexのFibre Channel HBAのブランド化、販売、サポートを行う。「SG-XPCI1FC-EM1」および「SG-XPCI2FC-EM1」という型式名で知られる「Sun StorEdge HBA」は今後、Emulexの「LP10000」シリーズのシングル/デュアルチャネルHBA(転送速度は2Gバイト/秒)をベースとする。

 SunはこれまでEmulexのHBAを再販してこなかったが、Emulexの推定によると、リセラー、システムインテグレータ、ストレージベンダーなどによる販売を通じて、SunのSolaris OSのユーザーの間に数十万台のホストバスアダプタのインストールベースを同社は既に確保しているという。

 今回のOEM契約を通じて、Emulexがさらにどれだけ多くののSolarisユーザーを確保できるかについては、スミス氏は推測を差し控えている。「従来は販売に苦労したが、そのことが当社のビジネスにどんな影響を与えたのか判断するのは難しい」と同氏は話す。

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