イーストレージネットワークス、サーバの力を最大限に引き出すシステムを発売

イーストレージネットワークスは、システムパフォーマンスを最大化するインテリジェントデータキャッシュシステム「DTSシリーズ」の新製品を発表した。

» 2005年07月14日 14時28分 公開
[ITmedia]

 イーストレージネットワークスは7月14日、システムのパフォーマンスを最大化するインテリジェント高速データキャッシュシステムを4製品発表した。同社の販売代理店であるデジタル・ボックスが同日から販売を開始している。

 一般的なサーバ用途でのマシンは、磁気ディスクをベースとしたストレージシステムとI/O性能がボトルネックとなり、パフォーマンス低下が発生することが多い。同システムでは、メモリをシステムから切り離して確保(ワーキングテーブル)し、それをストレージのキャッシュエリアとして使用する。加えて、取り扱うデータの状態・大きさ・タイプをサンプリングにより自己学習して、使用頻度の高いものはキャッシュに配置、使用頻度の下がったデータはディスク上のみに書き込むなどの独自のキャッシュアルゴリズムでシステム性能を最大限に向上させる。この機構は「DTS」(Data Transmission System)と呼ばれ、現在特許出願中。

 いずれも、アプリケーションの書き換えやシステム構成を変更する必要はなく、メモリの増設やHDDの入れ替えだけで、サーバの処理性能を大幅に向上するという。例として、メール発信性能では、従来30分以上かかっていたメールマガジン1万件の一斉発信を20秒前後で完了可能にするなどの性能向上実績を披露している。

 製品ラインアップとしては、Linux上で動作するソフトウェアモデルとチップ搭載モデル(HDD)が用意されており、それぞれに暗号化を行うモジュールが用意された全4種類。価格はチップ搭載モデルの28万円から。

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