OracleもMS SQLもPostgreもつなぐ、NECが連携ソフト

NECは、異なるデータベースに格納されたデータの連携を容易に実現する「DataCoordinator」の販売を開始した。

» 2005年07月14日 19時56分 公開
[ITmedia]

 NECは7月14日、「Oracle」や「Microsoft SQL Server」、オープンソースの「PostgreSQL」など、異なる種類のデータベースに別々の形式で蓄積されたデータの連携を可能にする「DataCoordinator」の販売を開始した。

 一定規模以上の企業では、基幹系や情報系などの用途や部門、事業所ごとにデータベースが構築されているケースが多い。独自にアプリケーションやコネクタを開発すれば、これら異なる種類のデータベースをまたいで情報を加工し、連携させることもできるが、それには開発、運用や保守の面で大きなコストを要してきた。

 DataCoordinatorはそうした問題を解決し、GUI上で容易にデータの連携を行えるようにするツール。管理用のサーバソフト「DataCoordinator」と、連携対象となる各データベースに配置されるエージェントソフト「DataCoordinator Agent」から構成されている。

 OracleやMicrosoft SQLといった商用データベースに加え、PostgreSQLのようなオープンソースのデータベースにまたがって、任意の情報を別のデータベースに反映させることができる。その際に列分割、列結合、属性変更といった加工を加えることも可能だ。今後はDB2やMySQLもサポート対象に加える予定という。

 さらに、連携されたデータベースの障害状況、データの送達確認などを一元的に把握し、管理することも可能だ。障害発生時のデータ再送や障害復旧後のデータ自動反映といった機能もサポートする。

 価格はDataCoortinatorが200万円から、DataCoordinator Agentは140万円から。既に日本食研が、Oracleで構築された本社基幹システムと、全国各地の支社、事業所にデータを配信する中継用のSQL Serverでのデータ連携に採用を決定しているといい、NECでは今後3年間で800ライセンスの販売を見込む。

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