関連するアプローチで、Sunが取り入れていると思われるのが、オープンソースソフトの知的財産の明確な管理権を持つというやり方だ。SunはCDDL(ommon Development and Distribution License)などのライセンスで管理権を保持しつつ、顧客や開発者が利用できるようソフトを開放している。
Sunのジョナサン・シュワルツ社長は批判派に対してこう説明している。「『Googleが無料であってはいけない、そうでなければ彼らはお金を稼げない』と言うようなものだ」
「実際には、Googleの無料サービスを利用する人が多いほど、彼らのビジネスモデルの魅力は増す。われわれも同じだ。ユーザーが増えるほど、サービス契約、システム販売、JES(Java Enterprise System)ライセンス、ストレージ、グリッドのチャンスは増える」
問題は、「どうやればフリーソフトから金を稼げるのか」ではなく、「自分にとってどのビジネスモデルが一番理にかなっているか」だ。
そうは言っても、これらビジネスプランはどれも単純でないことは指摘しておきたい。あまりに多くの人が、直販あるいは試用してから買うシェアウェア方式のライセンスなど、比較的単純なモデルを避けられずにいる。
率直に言うと、オープンソースで利益を上げたいのなら、ほかのビジネスをやる場合よりももっとビジネスに長けていなくてはならない。これらのモデルの1つを選んで成功させれば、きっと生計を立てることができ、最初の100万ドル、あるいはもしかしたら10億ドルをフリーソフトから稼ぎ出すことができる。
幸運を祈る。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.