NTTデータは、重要なデータを安全にやり取りするためのファイル交換サービス「SmartMesse」を社会保険労務士向けに開始した。
NTTデータは8月11日、ファイル交換サービス「SmartMesse」を8月31日より開始すると発表した。Webブラウザベースの簡単な操作環境と高いセキュリティ体制をウリに、まずは社会保険労務士を対象にサービスを開始する。
SmartMesseは、Web上で利用するファイル交換サービス。あらかじめファイル交換をする相手を登録しておき、登録ユーザーはWebブラウザから特定のサイトにアクセスしてファイル共有を行う方式だ。メールではやりとりの難しい大容量(最大15Mbytes)ファイルをアップロードできる。ファイルの更新や登録/削除を行った際には、相手側にその内容を自動通知できるため、ファイル交換をタイムリーに行うことができる。
データは、NTTデータのデータセンターに保管されており、通信もSSLを利用して暗号化するため、安全性も高いという。また、IDとパスワードによる認証に加えて、SmartMesse専用の電子証明書がインストールされているPCのみがログイン可能なため、なりすましを防ぐことができるとしている。さらに、自動ウイルスチェック機能を有しているため、ウイルスに感染したファイル交換を未然に防げるほか、操作履歴を保存する機能によって不正利用防止も図れるとした。
今回は、人事や給与情報などの守秘性の高い情報をやり取りする機会の多い社会保険労務士向けにサービスを提供する。従来の社会保険労務士は、顧問先事業所との情報交換をFAXやフロッピーディスクなどでやり取りしており、誤送信や紛失などで情報漏えいするケースもあったという。
NTTデータは、今回のサービスは社会保険労務士向けだが、今後はそのほかの士業(弁護士や公認会計士など)や業界・分野などに広く展開していき、2007年度末までに会員2000人を目指すとしている。
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