画像クリックで不当請求、ワンクリック詐欺へ注意呼びかけ――IPA

IPAは、アダルトサイトなどの画像をクリックしただけで不当に料金を請求する「ワンクリック詐欺」への対応方法などを公開し、注意を呼びかけた。

» 2005年08月16日 18時54分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は8月16日、Webサイトなどの画像をクリックしただけで不当に料金を請求する「ワンクリック詐欺」への対応方法などを公開し、注意を呼びかけた。

 出会い系サイトやアダルトサイトなどに訪れた際に、画像をクリックしただけで「入会ありがとうございます」などと画面に表示され、料金を請求されるのがワンクリック詐欺だ。IPAによれば、サイトの利用契約が成立するには、料金が明示された上で利用の意思確認が行われる必要があるとのことで、利用の意思や申込内容を確認する措置が取られていない場合は、契約自体が不成立である可能性が高く、基本的には無視し続けていれば良いとしている。

 個人情報を取得済みであるような文言で支払いを迫ることが多いが、サイト側で把握できるのは、IPアドレスや利用しているプロバイダ名などのネットワークに関する情報に限られ、個人を特定できる情報は取得できない。それでも心配な場合は、消費生活センター国民生活センターなどに相談する方法がある。万が一、サイト側からしつこい請求などを受けているのであれば、最寄りの警察機関にも相談してほしいとしている。

 またIPAでは、スパイウェアなどによって、勝手にメールアドレス情報を盗み取られ、料金支払督促メールが送られてくるケースへの対応方法も公開した。

(1)メールアドレスを相手に知らせた覚えがないのに、料金支払督促のメールが送られてくる、(2)いつの間にか、デスクトップ上に「請求書」などというアイコンが貼り付いている、(3)インターネットに接続していなくても、定期的に料金請求画面が出現する――といった場合は、スパイウェアなどの不正プログラムが埋め込まれている可能性が高いという。

 まずは最新の状態にしたウイルス対策ソフトで検査を行う必要がある。ウイルスが検出された場合は、ウイルスの名称/ファイル名/発見場所などをIPAに連絡すれば、適切な処置方法について案内できるという。

 また、これらトラブルを避けるためには、「パソコンユーザのためのスパイウェア対策 5箇条」「パソコンユーザのためのウイルス対策 7箇条」を参考にしてほしいとしている。

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