Sunの企業ブログが成果を挙げている。責任者であるブレイ氏は、社員ブロガーの拡大やシステムの拡張を計画しているという。「会社にとっては良い面ばかり」と話す。
約16カ月前、公式に社員のブログ開設を奨励したSun Microsystemsでは、現在、1500人から2000人が人気を集める日記風のWebページによる情報発信にいそしんでいるという。
SunでWebテクノロジーのディレクターを務めるティム・ブレイ氏によれば、同社は企業ブログのバックエンドインフラを強化したり、マルチメディアコンテントの投稿を容易にすることで、さらにこのブロゴスフィア(ブログのコミュニティー)をあと押ししようとしているという。
同社ではまた、さらに多くの社員がブログに参加するよう積極的に奨励していく計画だ。特にまだあまりブロガーとして参加していないハードウェア製品の設計、製造に携わる社員たちに奨めたいという。
また、ほかの会社とは違い、Sunはブログの内容によって社員を解雇するようなことまではしなくてもいいと考えているとブレア氏は話す。
一方、同社トップは、昨年5月に企業ブログ構想を掲げて以来、それほど投資を必要としないこの取り組みから多くの恩恵を受けていると確信しているという。
「会社から見ても良い面ばかりだ。コストはかからず、問題もなく、ビジネス的にも大成功」とブレイ氏。
彼自身人気ブロガーであるブレイ氏によれば、Sunにおける社員ブログの恩恵についての事例証拠はたくさんあるという。ブログは、それまでアプローチすることが難しかった潜在顧客を営業マンが訪問するのを助けたりしているという。また、マーケティングの観点でも、ITに情熱を注ぐ社員らに発言権を与えたということによって、Sunのイメージが向上するという意義があるとブレイ氏は話す。
そして恐らくさらに重要なことだが、社員ブログは、そうでなければ得られなかっただろう、顧客からのフィードバックやアイデアを情報伝達するルートとなっている。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.