成果を挙げる企業ブログ、Sunはさらに後押し(2/2 ページ)

» 2005年09月10日 11時32分 公開
[IDG Japan]
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 「ブログはとても効果的な情報収集場所として機能している。Sunを取り巻くコミュニティーで何が起こっているかを知る能力もブログによって質的に改善している」(ブレイ氏)

 ブレイ氏がSunに入社した昨年3月、既に彼と少数の社員はブログを開設していた。しかし、会社は積極的には奨励せず、ブログに対する会社としてのポリシーもなかった。

 その後、社長兼COOに指名されたジョナサン・シュワルツ氏の後押しを受け、ブレイ氏はポリシーの草案作成を託された。そして、2004年5月、Sunでの仕事に関するブログを持ちたいのであれば、会社が http://blogs.sun.com のURLでアクセスできるブログを用意することが社員らに案内された。

 当初サインアップしたのは40人くらいだったが、今や会社のプラットフォームでは1500人、さらにブレイ氏のブログのように個人で運営する社員もさらに数百人いる。

シュワルツ社長の後押しが成功のカギ

 Sunのブログ構想が成功した背景には、自身もブロガーであるシュワルツ氏の初期段階からの支援がある。

 「2004年4月、私が企業ブログによって得られるだろう恩恵についてのビジョンをプレゼンしていたとき、幾人かは手を挙げ、“事前のリーガル承認なしで公式見解を出すことを禁止しているポリシーがあることを知っているのか”と聞いてきた。しかし、ジョナサンは“そのポリシーはもはや妥当なものではない”と言ってくれた」(ブレイ氏)

 ブレイ氏にとってブログポリシーの草案作成することのほとんどは、社員が電子メールや電話、実際の対面、そのほかのコミュニケーションを通じて公に討議できること、できないことについて書かれた既存のポリシーを忘れていないかを教える文書を利用することだった。

 企業ブログをやめさせたり、禁止したりする会社は、多くの恩恵を得られないばかりでなく、社員との関係において問題を深めかねないとブレイ氏は話す。

 「社員が世界に向かって話したり、会社がやろうとしていることを説明することを信頼できないとしたら、ブログ以前に問題がある」(ブレイ氏)

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