「IFS World Conference 2005」でIFSが特に注力を表明したのがハイテク業界だ。ハイテクおよび医療機器担当ディレクターを務めるウェブジョン・バーグマン氏に話を聞いた。
スウェーデンのERPベンダー大手のIFSは、年次のユーザーコンファレンス「IFS World Conference 2005」をスウェーデンのイエテボリで開催した。製造業向けERPパッケージとして欧州で広く知られる同社のイベントにおいて、同社が特に注力を表明した分野の1つがハイテク業界だ。同社のハイテク事業への取り組みについて、ハイテクおよび医療機器担当ディレクターを務めるウェブジョン・バーグマン氏に話を聞いた。
「IFSはハイテク業界の中でも、電子機器、半導体、医療機器メーカーに特にフォーカスしている」と話す同氏。実証済みでかつ、TCOの削減を可能にするツールにより、各メーカーが市場に製品を投入するまでにかかる時間、いわゆるタイム・トゥー・マーケットを短縮させることができるという。また、生産活動をグローバルで同期させ、品質の向上を図ることが可能としている。
ハイテク分野でIFSの「スイートスポット」、つまり、典型的なターゲット顧客は、従業員が300〜3000人、業務が国際間をまたがり、さまざまな拠点で従業員が働いているような企業だ。また、さまざまな種類の製品を生産していることなどもここに含まれる。
同社は、IFS Expressと呼ばれる同入手法を展開する。そして、それを活用して、各業種向けにソリューションを提供している。これには、ソフトウェア、ハードウェアを含むインフラ、導入作業(IFS Expressを活用し、必要最小限の機能に絞り込んでシ
ステムを稼動させる)が含まれている。
つまり、IFS Applicationsに各業種別のメソドロジーを加えたものをソリューションとしてパッケージ化したものだ。パートナー企業が顧客に提案する上で、コアとなるエントリーレベルの機能を固定価格を基本にして実装することが特徴となっている。
ユーザーがIFS Expressを活用することによって得られるメリットは、大きく3つに分かれるという。1つは、IFS Applicationsを8週間前後、70人日程度で導入できること。データ移行サービスもオプションとして提供される。
また、事前に定義されたテンプレートがベースになっていること、さらに、新たな機能が必要になった場合も、ベーシックシステムであるIFS Expressに変更を加える必要はなく、そこに付け足すことで機能拡張できる点も挙げられている。
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